日本映画史の宝の一人である岩下志麻さんをコメディに引っ張り出したという功績に於いて、かなり価値の高い映画であると思う。:^)
ラスト5分を切った直後、川嶋に「お客様が待ってますので」と別れを告げられ、口には出せない淡い、本人でさえ掴むことを躊躇うような、恋心とも呼ぶべきではない想いを目に宿して、小さく「うん」と頷く桜咲節子。
めっっっっちゃ可愛い。大女優に失礼かもしれないけど、めっっちゃ可愛い🥰
そこだけ20回くらい観たʬʬʬʬʬʬ
みんなも20回くらい観て欲しいʬʬʬ:D
それまで、世間を知らない故の品格を持つ大女優の演技を崩さずに来たのが、このほんの1、2秒だけ恋する乙女の顔になる。
他のシーンでは一度も見せない、チラッとした目の開き方。
岩下志麻の演技ここに極まれりって感じww
あの表情だけでも芸術ಇ
コメディと思って侮るなかれ。
死を悟り(勘違いだけど)、女優としての意思を、弓に継承させるために厳しく当たる節子。
彼女には身寄りがないし、子供もいない。
自分はここまで実力でやってきた。実力でやってきたとはっきり自負できるものは演技だけ。
だから、彼女にとって演技への拘りを後世に残すことは、子孫を残すことと同じなのだ。
節子の意思を汲み、大女優の道を歩き出す弓との関係が素敵。❣️
現実でのお墓探し
映画撮影で子供を持つ
この二つが同時に起きる展開
身寄りのない節子にとっては、この2つの題材はどちらも特別なもので、彼女の持っていないものが少しずつ優しくリンクしていき、やがて一つの答えを見つける。
そして彼女が唯一できること、演技に、その答えを昇華させる。
このストーリーはシンプルなようで、題材からして中々思いつかない。
途中には極道にサインをせがまれるという、「極妻イジリ」も炸裂して、岩下志麻ファンへのサービスもバッチリw
ちなみに後半まで安達祐実さんが小学生くらいの役やってると思ってたら、高校生役だった😂
マジで年齢がわからなすぎる。羨ましいw