豊嶋花

⼝蹄疫から⽣きのびた豚の豊嶋花のレビュー・感想・評価

⼝蹄疫から⽣きのびた豚(2024年製作の映画)
3.5
怪作。めちゃくちゃグロい。所々寝ててうろ覚えだが、豚人間に生まれ変わった豚と、ケモノに生まれ変わった人間が、口蹄疫(こうていえき)によってウジウジ山にこもる話(で合ってます?)。てっきり弾かれ者の人間と豚が邂逅し街に繰り出して大暴れする話かと思ってたら、山ごもりサイコスリラーホラー繰り広げられて横転した。かなり胸糞で笑える。かなりグロいし。でも正直、山ごもり始めてからがかなりスローテンポで結構だるい笑(それで寝てしまった部分ある)。映画始まってから豚人間になるまでと、ケモノになるまでが鬼爆速テンポで進むから余計に。まーそれが味なんでしょうけどね。
カメラワークが秀逸。ショットに迷いがなくて良い。特にラスト、豚人間が水面に顔を近づけ阿鼻叫喚するシーンが素晴らしい。加えて、遠目からフィックスで捉えるショットがヨダレダラダラ案件でした。たまらん。しかも、「自分が豚人間になった!」とわかるシーン(ここでは水面に映った顔を映す)との反復になる!ってのがより一層ヨダレダラダラ案件でした。たまらん。後、山火事のメラメラ感たまらんです。めちゃくちゃ良い。

監督Q&Aより
「パク・チャヌク『復讐』から影響を受けた」と言っていたが、復讐三部作のこと?『復讐者に憐れみを』のこと?正解は知らんがとりあえず見てみよう。
社会派?ホラー?スリラー?いやいや、ジャンルレス映画!
豊嶋花

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