クライテリオン盤Blu-rayで久々の鑑賞。
とにかく特撮が派手で楽しい本作。中盤の米軍との戦闘や最後の都市破壊シーンは今見てもかなりの迫力だ。
通常兵器では歯が立たず、核兵器でも傷ひとつつかない。そしてその火力はあまりにも強大という火星人のマシン。そんなマシンが大挙として押し寄せる中、逃げ惑うしかない人類の無力感や絶望感がうまく描かれている。これほどスケールの大きな人類終末描写を説得力をもって描けているという点は特筆に値するだろう。
細菌すらも神の創造物として神への讃歌に収斂するラストは、いかにも当時のアメリカ映画らしい。