のんchan

アナザー・カントリーののんchanのレビュー・感想・評価

アナザー・カントリー(1983年製作の映画)
4.1
コリン・ファースの映画デビュー作‼️
って事で、若かりし頃は如何かな?程度の軽い気持ちで鑑賞も...これは色んな意味で発見の多い作品でした。

まず、今で言うBLのお話。おぼっちゃまの美青年、美少年がわんさか出て来ます。

そして、なんと〜私の大好きな『裏切りのサーカス』でコリン・ファースが演じたビル・ヘイドンは、実際にこの作品の主人公ガイの友人だったキム・フィルビーという実在した人物がモデルになっていたんです。コリンが裏切りのサーカスで素晴らしい演技を見せたのも、何だかこの作品と関係がないとは思えなかった。

イギリス🇬🇧はスパイ物の作品が多いけれど、実在したモデルがちゃんといたという事実。スパイになった原因、その要因が理解出来る、そんなお話でした。


冒頭は1983年、壮年になった主人公のガイ・ベネット(ルパート・エヴェレット)がインタビューを受けているところから始まる。ガイは祖国イギリスを裏切り、ロシアに亡命しているスパイだった。

過去を振り返り、時を1932年に戻す。
ガイは全寮制のパブリックスクールにいた。上流階級の選ばれた者しか入学できない学校で、頭脳明晰で活発で目立つ存在だった。新しい学年が始まれば、学校を支配する生徒達の自治会エリートメンバーに選ばれるはずになっていた。

彼にはジャド(コリン・ファース)という親友がいた。ジャドはレーニンに傾倒している共産主義者でガイのブルジョワ的思考を軽蔑していたが、2人は仲が良かった。

ある式典でガイは、別寮の美少年ハーコート(ケアリー・エルウィズ)に一目惚れしてしまう。パブリックスクールでは、同性愛は日常茶飯事ではあったが、規律違反を侵した友人が羞恥心で自殺してしまい、同性愛はもちろん公に認められる事などなかった。

そんな中でもガイは、ハーコートへの気持ちを抑えられずどんどん深みにハマってしまう。仲間から嫌悪と嫌がらせの渦。正義を振りかざす者達からすると、ガイやジャドのような異端者が許せなかったのだ。
当然、エリートメンバーから外される。

輝いていたはずのガイの未来が閉ざされた時から、心には復讐の炎が根ざし出した。ジャドの思想に感化されていたガイは、スパイという反撃の道を選ぶのだっだ。


※ルパート・エヴェレットの美貌たるや、それはも〜う涎🤤モノ。人形のような美形。色気。当時はこの主役で相当な人気を博したらしいが、本人はバイだと言っていたのを、ある時にゲイオンリーと主張した事により、映画界から干されたらしい。あまり作品に恵まれていないと思ったのもそのせいか...ハリウッドは時代が変わってもLGBTには非常に厳しい制裁をする。

※コリン・ファースが細くてイケメン。いつもイケメンと思った事がない(ごめんなさい)けれど、容貌は今より細くて華奢な感じ。ただ、声が今とほぼ変わらない!
凄く透る低くて素敵な声だった。


イケメン好き、BL大好物って方、そしてスパイの経緯を知りたい方も、いえ皆さんに広くお勧めします!
のんchan

のんchan