シネマトグラフを発明したリュミエール兄弟のフィルムを集めたアーカイバル・ドキュメンタリー。
シネマトグラフは1894年に発明され、それから約10年間のさまざまなフィルム、これは1本あたり50秒のものを約100本ほどカテゴリーに分けて編集。
昨今の4Kリマスター技術はやはりすごい。130年前のフィルムが細部まで鮮明にスクリーンで観れる、それだけでも満足。有名な工場から人がわらわらと出てくる作品から当時の市井の人びと街の光景、軍の行進、演劇などのパフォーマンスから猫動画まで。またパリ、ニューヨークからインドシナ、日本へと連れていってくれる。
もっとも50秒の短いフィルムを繋げ、監督がぼそぼそ解説し劇伴がフォーレなので、観ているうちに心地好くなって眠くなってしまうのも事実。
それでも130年前の世界へトリップ出来る貴重な体験だった。