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ダイ・ハード2のBOBのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード2(1990年製作の映画)
3.5
『クリフハンガー』のレニー・ハーリン監督がメガホンを取った、シリーズ第2弾。

あれから1年後のクリスマスイヴ。麻薬王奪還を企み、ワシントンDCのダレス空港を占拠した武装集団と戦う。

🔥"Yippee-ki-yay, motherfucker."🔥

オリジナルには遠く及ばないが、十分成功している部類のPart2映画。「なんで同じ奴に同じ状況が2度も訪れるんだよ?」とボヤき、ボロボロになりながらも孤軍奮闘する"世界一運が悪い男"を応援せずにはいられない。今年もジョンとホリーのアツアツのハグを見届けて、メリークリスマス!🎄

シリーズ第2弾は、9.11を経験したアメリカでは当分の間、制作されることはないであろう"空港・飛行機ハイジャック"もの。スケール、火薬量、ブルース・ウィリスのアドリブジョークが増え、90年代らしい大味の娯楽アクション大作に仕上がっている。リアリティレベルが大幅に下がり、バカげたシーンが増えたが、それはそれで楽しめた。4つの続編作品の中で、最もオリジナルに近いムードをまとっている作品だと思う。

個人的ハイライトは、黒ひげ危機一髪みたく、ジョン・マクレーンが大爆破する飛行機から大脱出するシーン。最高にバカげていて笑える。もう1つ挙げるなら、クライマックスで流れるシベリウスの交響詩"フィンランディア Op.26"。このナイス選曲のおかげもあって、気分爽快なエンディングを迎えられる。

ここにきて、前作から連続出演しているTVキャスター"ディック"ソーンバーグ役のウィリアム・アザートンが、『続・激突!』の準主役や『ゴーストバスターズ』の憎まれ役の俳優だったことが判明。前年は顔面パンチを食らって歯を2本を失い、今年はスタンガンを食らって気絶した挙げ句、御婦人に腹を踏まれるという、2年連続で散々なクリスマス。前作での扱いは正当性があると思ったが、本作での扱いは流石に不憫に思えた。制作者の中に、マスコミの行き過ぎた報道にただならぬ恨みを持っている人でもいるのだろうか?笑

今回のヴィランを演じるのは、『ショーシャンクの空に』や『ミスト』などフランク・ダラボン監督作品常連のウィリアム・サドラー。魅力的なヴィランとまではいかないが、悪くはなかった。全裸ヨガ?での登場シーンがフザケていて笑える。大ボスのエスペランザ大佐役は、ジャンゴでお馴染みのフランコ・ネロ。

・エスペランザ大佐の出身国であるバルベルデは、『コマンドー』で使用された架空のラテンアメリカ国家。(脚本家が同じ。)

"You're the wrong guy in the wrong place at the wrong time."
"Story of my life."

"Oh man, I can't fucking believe this. Another basement, another elevator. How can the same shit happen to the same guy twice?"

215(再)
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