歌うしらみがおりました

ゴダールの決別の歌うしらみがおりましたのレビュー・感想・評価

ゴダールの決別(1993年製作の映画)
4.5
縦軸と横軸とに丁寧に敷き詰められた動線により漲る画面のハリ。横切る客船、浮かぶ小舟。徹底的に統制された自然の光。暴力的な緑。ひとつでも欠けたらガラガラと崩れてしまいそうな緊張感が張り巡らされた強さを解すように解体する音、ブラックアウト。
ジェラール・ドパルデューが帽子を被せられると、威勢のいい音楽が爆音で鳴り響いた時に爆笑した。
クライマックス(?)は本当に神と対話をしているような無重力感があった。
オッサン二人が線路の石を投げて本編が終わるって最高じゃないですか。