久保田靖史

青春の門 自立篇の久保田靖史のレビュー・感想・評価

青春の門 自立篇(1977年製作の映画)
3.5
 五木寛之の原作を読んで先に80年代の東映版映画化作品を観てからの、この70年代東宝版を鑑賞しました。
 主人公・伊吹信介が、筑豊から早稲田大学に入学してから過ごす東京での生活を描きます。五木寛之の原作と違う部分が多く、原作ストーリーが好きな者には戸惑う事が多いです。浦山桐郎監督が勝手に創造した設定やエピソードが多く、これは五木寛之が怒るのも無理はないですし、私もこれが正統の映画化とは認めたくないと思います。
 文学好きのインテリ娼婦・カオル(演:いしだあゆみ)や、信介の幼なじみ・織江(演:大竹しのぶ)の演技は素晴らしいものがありました。
久保田靖史

久保田靖史