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夕暮までのseapony3000のレビュー・感想・評価

夕暮まで(1980年製作の映画)
5.0
桃井かおりも伊丹十三もどうかしていて最高。繰り出してくる膣のメタファー、トンネルのしつこさ。伊丹十三のほぼ私生活の"センスを披露する会".のようなグルメと書斎。書斎では本人私物チャイナ服を着ている伊丹。"端っこが自分の特等席"の寿司屋でメスのアワビを頼むシーンは「マノン」でのスッポンに匹敵するエロ描写。嬉しい。食べるの大好きな桃井かおりの食事シーンが全然美味しそうにみえないのもたまらなく素晴らしい。なぜならすでに心は死んでいるから。ホテルでのすったもんだもビックリするくらい長くて感動する。かおりと風間杜夫のシーンも良い。やんややんや。しんぽしんぽ。そしてほんとにここで終わるつもりか?とハラハラしてしまう、なんなんだあのラストは。炉端焼き屋の原田芳雄のキャラの濃さ。キス要員だけで呼ばれた中丸信。いろいろ最高。
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