ネタバレ厳禁ガンダム。トータルで言うと面白い、とは思う。
ただ話がどこに向かっているのかわからない。
以下ネタバレ含みます。
個人的に本作の印象を一言で言うと「かつてのガイナックスに汚染されたガンダム」かな。
良くも悪くも。
第1話分に相当するパートは、相当面食らった。
どうもファーストガンダム第1話に登場するザク3機のうち1機が整備不良のため急遽シャア自らサイド7の敵情視察に訪れたせいで世界線が分岐した模様。
以後分岐した世界線を追い続ける30分弱。あえてジオン側のキャラしか出ないので内容はわかりやすいけど、それは自分がいい年したおっさんだからだと思う。一緒に見た家人は「なんだこりゃ」的な感想を述べていた。わたしはおっさんなのでめちゃくちゃ楽しんだ。
特に、最後セイラとカチ合ったせいでシャアの目論見が狂う脚本は素晴らしい。この庵野っぽい1話が観れただけでおっさんとしては満足だ。
他にも細かなファーストガンダムネタ満載で、おっさんたちが居酒屋で閉店まで語っても語りきれないほどだと思う。
そして絵柄が一気に変わって本編が始まる理由だが、鶴巻和哉監督という人物は引き出しがフリクリっぽい乗りしかないんだね、と。トップ2も個人的には残念な作品だった。
庵野ら初期のガイナックスのメンバーは、先行作品やクリエイターのパロディをやった。しかし鶴巻監督はガイナックスのセルフパロディをやってしまう。
エヴァっぽいガンダムを作りたくて結成したプロジェクトなんだろうけどガンダムなのにガイナックスネタを入れ込むのには個人的に心地よくなかった。
他社の看板IP使って、やる事がセルフパロディなのか、と。