実在の双子のピアニストをモデルにして脚色加えて描いた映画。挫折と成功、家族の物語。
(実際は、プレネ姉妹は最初からデュオのピアニストを目指していたとのこと)
幼い頃からピアノ一筋、そんな双子に骨が弱る病気が襲い、手にはギプスをつけていなきゃならない状態、ドアも開けられない状態なのでピアノの鍵盤を強打するフォルテッシモはもちろん無理で。
挫折からの成功を掴む話として良かったけど、お父さんのエゴでピアノ英才教育を受けてトップを目指していた姉妹の物語でもあるので、普通の生活をしたい娘と夢を一方的に託す親の対立と和解という意味でも良い映画だった。
手を柔らかく使わざるを得ない状況でもピアノは弾ける。目から鱗だった。
エンドロールの映像に実際の姉妹の姿が映るがまさにその方法だったのね。
とんでもない挫折を味わっても、諦めない心があってこそ編み出した方法だった。
ピアノコーチとのロマンスは不要では？と思ったけどそれが後に意外に効いてくる。このあたりは賛否ありそうな気がするが、この部分は実際そうだったのか脚色か？(特に調べてない)
お父さんが自分の愚かさにちゃんと気づくのも良かった。
余談。「Codaあいのうた」のプロデューサーっていうけどそもそもオリジナルの「エール！」のプロデューサーなのに。リメイクのほうばかり知れてしまってオリジナルの「エール！」の扱われ方がいろいろ不憫だな。
