MayuShimada

ボウリング・フォー・コロンバインのMayuShimadaのレビュー・感想・評価

3.7
アメリカってこえー…
って改めて思う内容でした。

銃社会だから、とかそういう怖さじゃないんですよね。やることがあくどいと言うか、「自由」を盾にやりたい放題というか。
考え方が怖い!

私、政治的なこととか軍事的なことはあまり詳しくないんですけども、中盤ぐらいでアメリカが自ら誰か(人に限らず国単位でも)を悪役に仕立てあげて自らそれを潰す、みたいに見えるところがあったんですが…。もうサイコパスやん。それやっちゃだめでしょ。からのトランプさんて。めっちゃうちの国は被害者ですアピールしてるけど種まいてるのはそちらでは…?

ドキュメンタリーのタイトルにはコロンバインとありますが、コロンバイン高校の事件がなぜ起ってしまったのか、というミクロ的な視点よりも、なぜアメリカ国民は日々過剰に警戒し好戦的になってしまったのか、というマクロ的視点で展開していきます。
一応断っておきますが、コロンバインが"小さな"事件だとは言っていませんよ。ミクロ的とはあくまで視点のお話です。

今の銃規制がどんな状態なのか知りませんけど、ちょっと簡単に手に入り過ぎですよねぇ。てか口座開設で銃プレゼントとか発想が信じられない。
そこへきてあの黒人のコメディアンかな、彼が言ってた銃社会ネタがかなり笑えるんですよね。笑っちゃいけないんですけど。
「俺が就職して金を貯めはじめたらお前の命は無いと思え!」
そもそも金を貯められるような余裕ができるお給料をもらえる会社にみんなが就職できたら、誰かを撃ち殺したくなることも減るかもしれませんよね。

アメリカってそういうところなんだなって思いました。
自由の国とか言われてるけど、その自由は限定的なもののような気がします。
弱者はずっと弱者でいるように刷り込まれる。三角形のてっぺんの人達がずっとてっぺんにいられるように、下の人達は知らぬ間に手綱を引かれている。
でもそれで成り立ってる国なんだろうな。
怖い国ですね、アメリカは。
MayuShimada

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