星降る夜にあの場所で

異邦人の星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

異邦人(1967年製作の映画)
3.9
先日ブレッソンの『白夜』発売を巡って一騒動あったとの話を聞いた。
その友人から初版で5本買ったからと、1本プレゼントしてくれた(お前みたいのがいるから問題になったんだろ!と一言言っちゃいましたが(笑))。

この友人とは映画評論にかぶれていた20代前半の頃、様々な作品を観ては熱く語り合ったものでした。
構図が…とか…監督の育った環境が…とか…作られた時期の時代背景が…とかとか…
結局、自分たちが監督したわけではないので、あらゆる資料を読んで知識を得てそこに自分たちなりの意見を取り入れてしゃべくりまくるわけですが、所詮殆どが受け売りなわけです。
つまるところ大抵の人はそんなことはどうでも良く、ただ面白かったかイマイチだったかをの情報が欲しいだけなんですよね。

いま思い出すと我が事ながら恥ずかしくなります。
そういうのがあって、ここに書くことはなるべくレビューではなく、個人的な感想(しかも簡単な)としています。
しかも30年前と違って、今はネットでちょこっと調べて少し言葉遣いを変えさえすれば、関心されるようなレビューを誰でも書ける時代になっちゃいましたね。

前置き長すぎ…

本作品の原作(愛読書の一つ)はあまりにも有名なので、読んだことがある方も多いでしょう。
私は、この主人公に少なからず憧れている側の人間です。
彼とは正反対の日常生活を送ってはいるのですが、あの時彼ならこう言っただろうと思い返すことがただあります。
『甘い追憶』で垣間見れたマストロヤンニの素顔とも真逆なキャラであるにも拘わらず、説得力のあるお芝居で楽しめました。

で、何が言いたかったのかと申しますと、
ブレッソンの『白夜』がDVD化されるなら、どうか本作品も…
もっと言えば、個人的には大好きなヴィスコンティの『白夜』をBlu-rayで…