重たい。母を施設に預け、死んでも涙を流さない、神の存在など信じない男は、非道の男だから犯した罪も憎悪からに違いないし、情けを掛ける価値もないと、錯乱と正当防衛から人を殺してしまった主人公を執拗に陥れ…
>>続きを読むヴィスコンティの描く貧困層の限界をまた感じることとなった。
ヴィスコンティが主役であるマストロヤンニを衣装を含めきれいに撮りすぎている。ムルソーが直面した不条理や、暗い独房での持念、神父との会話など…
昨日鑑賞した「ルキノ・ヴィスコンティの世界」と同様に今月末でU-NEXT配信が終了するので慌てて鑑賞。
ノーベル文学賞受賞のアルベール・カミュの原作は未読。
単純にヴィスコンティ監督作でのマルチ…
ヴィスコンティが、カミュ「異邦人」を映画化。原作に忠実なのに驚く。「昨日ママンが死んだ」から、「太陽がまぶしかったから」まで、そのままの台詞として使っている。原作を自分の世界に引き寄せて料理して、原…
>>続きを読む本日の映画 ② 『異邦人』
U-NEXT
友人のトラブルに巻きまれて殺人を犯した男。
母の葬儀で冷たい態度だったことを関連付けられた裁判。
ずしんと重い。
マストロヤンニは画面に負けない大きさがあ…
人々の汗の映画。クロースアップの顔に滴り、着衣に滲む。暑苦しさの描写でもあるし、人間が肉体を持っていることを表してもいる。マストロヤンニの顔芸をもってしてもカミュ作品の「不条理」というテーマはあまり…
>>続きを読むヴィスコンティがカミュの異邦人を忠実に映画化。まとわりつくような暑さとぎらつく太陽。主人公ムルソーの内部の空虚と矛盾をマストロヤンニの名演技で魅せます。
Caffè Latteでも飲む?ってセリフ…