異邦人の作品情報・感想・評価

「異邦人」に投稿された感想・評価

Jimmy

Jimmyの感想・評価

3.6
文芸坐ル・ピリエで鑑賞。(2本立て)
当時、名画座では、やたらとヴィスコンティ監督の映画が上映されていた。

母親の死、恋人の存在、という環境において、人生の空しさを感じている男(マルチェロ・マストロヤンニ)が人を射殺してしまう。
「太陽がまぶしかったから」という理由で…。

死刑判決を受けて初めて彼は、自分が存在するということを感じながら、人間は必ず死ぬものという摂理を受け入れる、という映画だった。

ルキノ・ヴィスコンティ監督にしては、一般的な観客にも分かりやすい表現にしてくれた作品であった。
どなべ

どなべの感想・評価

3.0
ニコニコ動画かどこかに、過去テレビで放送された英語吹き替えの日本語字幕上がってた気がする

日本のテレビでこんな作品やってた時代もあるんだと思って羨ましくなった
ptitsa

ptitsaの感想・評価

4.5
早稲田松竹のヴィスコンティ特集にて.
ヴィスコンティは貴族を描いた映画しか観たことがなかったので,胸毛を生やしたマストロヤンニを筆頭に汚い人々が次々と映る映画は新鮮でした.
「夏の嵐」に比べると,各人物へのズームが随所に用いられているように思いましたが,そういう撮り方の変化があったのでしょうか.

最後の独房内での神父とのやりとりがこの映画の白眉ですね.暗闇の中で一筋の光が鬼気迫るマストロヤンニの顔を照らしていて,思わず息を呑んでしまいます.
恥ずかしいことにカミュの原作を読んだことがないのですが,表のポスターによればヴィスコンティはとにかく原作を忠実に再現することを心がけた,原作のスケッチを実現することがこの映画の使命だったという風に書かれていました.余韻が冷めないうちに,カミュの偉大すぎる原作にも触れてみて,比較してみようと思いました.
soy

soyの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

夏の酷暑。汗を拭う姿が悩み頭を抱えるようなマストロヤンニ。遠くに並ぶ傍聴者たち。団扇で汗を飛ばす姿が冷たく映る。独房での最期、警備員がマストロヤンニの両手を拘束する。掌を奪われたマストロヤンニは憑き物が落ちたかのようにゆっくりと微笑む。とっても印象的。最後の独房でのやり取りがなんか良かった。
君子

君子の感想・評価

4.0
映画の中が本当に暑い熱い…冷房効いてるのに全然熱さが伝わる。映像で見てるので主人公の動機も感覚では理解できる。でも実際、説明しろと言われても私もそれはできない…。

目に見えるように何か感情を表す(怒ったり笑ったり、悲しんだり、親切な振る舞いができたり…)それができる人は偉いと思うけど、それを押し付けるのは違うというか。私自身、表情豊かなほうじゃないし、愛嬌の無いタイプなので、主人公の陥っていく理不尽の沼がしんどすぎる。(母曰く、原作だともっと主人公は嫌な人というか、若いのに無気力で共感しにくい人だそうだけど…)

犬と仲悪いけど仲良いおじいさん、そういうのなんか分かる。(この感覚分からない人とは多分話合わないんじゃないかと思う。。)あの人の証言とか真理なのに人に伝わらない、けど現実はそういうもんなんだろうな。

暑い熱い、しんどい映画だった。
原作も読んでまた見てしまった〜〜

個人的なムルソーの印象は「確信が持てることこそ真実」な人で、ものごとに疑問を持ち、少しの間を置いて自分の結論を出す男です
ムルソーのものごとの分析は本質的なところに重きが置かれていて、自分のそのとき感じることを大切にするロマンのあるリアリスト(何それ 笑)だと思いました

つまり無口ながらよく考えていて、突然「無意味だと思う!」って結論だけ言うというね!?誤解量産機で愛しすぎる 笑笑

しかもムルソーは嘘をつかない…
特に私はとんでもない嘘つきなので、ムルソーの個人と社会との間に嘘を挟まない様子がなによりも純真で最高に面白い人に映りました

そんなムルソーなので、あるときは気怠げに、あるときはお目々爛々に、瞬間瞬間を生きるようなマストロヤンニの演技がガッツリハマった気がします
また喉の奥から響くようなヤンニの声による独白が最高でした
ヤンニの抑揚を抑えた調子が、フランス舞台のイタリア映画っていう謎シチュに活きています(そして例のラストシーンは圧巻だった!!愛!!)


これをきっかけにカミュを読み進めようと思います
フェリーニといい、海辺の田舎で育った人は、そこに全てがあったというような経験をした説があるかもしれない…

・まとめ
異邦人はとにかくムルソーに親しみを感じ、ムルソーに会いたい気持ちで読んだり見たりするけど、結末は常に同じなのでとてもつらい
土偶

土偶の感想・評価

3.5
ヴィスコンティでも何だか異色の作品。無信仰であることがムルソーと共通してるから?
出演者も異色。アンナ・カリーナがヌーヴェルバーグ監督の作品に出演してる時とはまるで別人。(海でのシーンはそうでもない)
これまで知っていたつもりのヴィスコンティの別の姿にちょっと動揺している。

ところでこのムルソー、現状維持を望む姿勢、共感出来る21世紀の我らではないかしら?
社会人になって初のヴィスコンティ体験であったが見事に粉砕。始まって暫くは良かったが、事が起きてからは急速に停滞し、観念的な言葉は眠り薬のように迫ってくる始末。やはり高尚なヴィスコンティは俗な僕には合わないのかなぁ。アンナ・カリーナの可愛さはのみが残ってる。
な

なの感想・評価

3.5
海のシーン、ヴィスコンティが撮るとこんなに金持ちバカンス風になるの?と後追いで本読んで思った
アンナ・カリーナのような恋人がいたら毎日楽しくて仕方ないはずなのに!と思いました。
>|

あなたにおすすめの記事