ベンジャミンサムナー

ザ・ロックのベンジャミンサムナーのレビュー・感想・評価

ザ・ロック(1996年製作の映画)
3.0
「お前がロケットマンだぜ」

同じアクション映画でもマイケル・ベイの本領ってカーチェイスにあると思う。
肉弾戦や銃撃戦を見せてくれるアクション映画は数あれど、車やでっかい物体がぶつかり弾ける様をいくらでも撮れる立場にいる監督は稀有だから。
ぶっちゃけマイケル・ベイはアクション演出が上手いわけではないし。

なので本作のようなダイハード的な潜入物はあまりそれが発揮できない。
だからこそ、序盤でここぞとばかりに本筋と関係ないカーチェイスを長々とやって路面電車を爆破させてるんだろうけど。

かといって、『ダイハード』ほど展開が巧みなわけではなし。
突入部隊は叫びながら銃乱射して全滅するし、敵の親玉が土壇場で「ホントにミサイル撃つわけないじゃーん」とか言って仲間割れ始まるし、お互いに「何がしたいんだ?」状態。
殉職した兵士に関しては、大統領の適当な詫びの一言で片付けられるし。