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暴力脱獄のNARUのレビュー・感想・評価

暴力脱獄(1967年製作の映画)
4.3
2022年最後に観た映画はポール・ニューマン主演の『暴力脱獄』になった。

1967年の作品だが、人生哲学と宗教がテーマになっており今観ても古くない。

積み重ねや対比によってリアリティあるストーリーやキャラクターが構成されている。印象に残るシーンが多く、後の名作に多大な影響を与えたこともわかる。
特に『ショーシャンクの空に』は本作の主人公が好かれていく過程を意識的に踏襲してると思う。

そしてこれほどモチーフの使い方が上手い作品を観たことがない。
脱獄する主人公に相反するように「人を縛り付けるモチーフ」が随所に散りばめられ、テーマが強調されている。
そのモチーフは「神が不在の不条理な現実で人を救うのは人である」ことを象徴している。
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