Ryo

暴力脱獄のRyoのレビュー・感想・評価

暴力脱獄(1967年製作の映画)
4.0
What we've got here is failure to communicate.

非常に普遍的で大事なテーマ「人生楽しみ笑顔で過ごす」が語られています

ータイトルの意味ー
邦題の暴力脱獄は1955年の暴力教室が日本で大ヒットしたためそれに関連付けて名前をつけたそうです。
原題の「Cool Hand Luke」はポーカーなどで手札(hand)を明かさないよう(cool)にする、Lukeは何を考えてるか人にはわからないという意味。

ー権力への反抗ー
冒頭のパーキングメーターはまさにつまらない権力の象徴で破壊する姿は抵抗を表す。

ー脱走を繰り返す意味ー
原作では刑務所を社会と呼び、そこに束縛され型にはめられる事を嫌い自由を求め戦う主人公の姿が描かれています。

ー神についての映画ー
ルークはキリストのように描かれながらも神を否定する映画です。卵の競争の後寝ているシーンはもろにキリストが十字架に架けられたときの体制です。
しかしなぜルークは神を信じていないのか。それは戦争で英雄になるもPTSDになり神というものを信じれなくなってしまったからでしょう。
ラストの破られた写真もキリストと天使を象徴している

死んだ後も生き続ける方法はキリストのように語り継がれること。
Ryo

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