LaserCats

猿の惑星・征服のLaserCatsのレビュー・感想・評価

猿の惑星・征服(1972年製作の映画)
3.7
前作の20年後。人間によって奴隷化されていた猿たちが、リーダーを得てついに反乱を起こす。現実社会での黒人たちの暴動をテーマに、それに対する問題意識をがっつり反映させた、シリーズ第4作目。
人間の仕打ちを見ていたら、これは反乱起こされて当然としか思えないくらい酷い。彼らが猿に征服される未来を恐れてやってることって逆効果なんじゃないかと思ったりもしたけど…
一方で、暴力で反撃して憎しみを晴らしていけばいいのかと言えば、それでは憎しみの連鎖や悲劇は終わらないとも思えた。他の解決策がなくて暴動を起こす状況まで追い詰める前に、人間が自分たちの過ちに気づいて止められなかったのかと考えてしまう。
前の3作と同様、後味がいいかと言えばやっぱりそうでもないが、一人間として考えさせられることが多いのがこのシリーズのすごいところ。
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