【水は動かず焦りの中】

第11回大阪韓国映画祭@大阪韓国文化院にて。

小学生の初恋物語が、高校生の青春映画になって、自分らしく生きる大切さへと繋がっていく。
中島京子の新刊「水は動かず芹の中 」のような水神夜話でもあるのかな。
プール、水祭り、水族館。
水にこだわり、若者たちをみずみずしく描く。
ピアノメインの劇伴も素晴らしい。

何者かになるための若者たちの焦燥感。
彼らの誰かが、いつか俳優として人気者になれば、脚光を浴びる作品かもしれません。

そうきたかと思わず膝を打つあまりにも見事な着地点に不覚にも泣きそうになる。
非の打ち所がないキャスト演技演出物語劇伴の極上のボーイミーツガールもしくはガールミーツボーイ作品。であり、努力とは？の問いに何らかの気づきも与えてくれる作品。
絶対に劇場公開して欲しい。絶対におかわりする

リュ・ヨンス監督は、”一人の少女と出会い、好奇心を抱き、それが初恋だと気づいた瞬間に一気に成長する――その瞬間を捉えたいと考えました”という、沖縄環太平洋国際映画祭での質問記事を拝見しました。
演出も映像描写も、音楽も良かったです。
”水中と水上の画面転換を使って時間のジャンプを表現する”・・・そんな演出も取り入れたとのこと。
すごく面白い演出を考える監督さんでした。
主演のイ·ミンジェさんは、ネットフリックスシリーズ「弱い英雄Class2」で気になった俳優さんでした。

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