ゴン吉

最後の忠臣蔵のゴン吉のレビュー・感想・評価

最後の忠臣蔵(2010年製作の映画)
4.0
赤穂浪士の吉良邸討ち入り後を描いたアナザストーリー作品。
原作は池宮彰一郎の小説。
役所広司が主演、佐藤浩市が共演、桜庭ななみと安田成美がヒロインを演じる。

大石内蔵助率いる赤穂浪士が念願である吉良上野介を討ち取り切腹。
寺坂吉右衛門(佐藤浩市)は討ち入りに参加するが、浪士達の遺された家族のフォローを大石に託され生き延びていた。
瀬尾は、ある日、討ち入り前夜に逐電した瀬尾孫左衛門(役所広司)を町中で見かける。
瀬尾は16歳になる年頃の娘・可音(桜庭ななみ)と二人で庵でひっそりと暮らしていた……   

瀬尾はなぜ討ち入り前夜に姿を消したのか?
役所広司と佐藤浩市が深みのある役を好演している。
人形浄瑠璃を効果的に使い、瀬尾と可音の関係を巧みに暗示している。
二人の仲がもどかしく、可音の一途な心情が切ない。
「武家の女は泣かぬものぞ」
花嫁行列が胸アツで、ラストは心が痛みます。
様々な形の忠義が描かれており、赤穂浪士らしい作品。
「お前は最後の赤穂侍じゃ」 

2022 12 BS日テレで鑑賞(特選時代劇)
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