KH

グッドモーニング、ベトナムのKHのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

戦争コメディという異色の作品
戦時中と思えぬ軽快なトークとロックで兵士たちを笑いの渦に巻き込むロビン・ウィリアムズは正に真骨頂。
DJシーン、アドリブらしい。すごすぎ。マシンガンすぎて、字幕じゃ面白味も半分以下なんだろうけど、それでもクスりときちゃうほどのハイテンションぶり。

グゥゥゥゥゥッド・モーーーニン、ベッナム!!

しかし、あくまで背景にあるものは凄惨なベトナム戦争。

笑いの陰にある、過酷な現実。
アメリカ映画だけれど、米軍を美化しているわけでもなく、実際に描いているのは戦争そのものの虚しさ、立場の違いによる、価値観の相違。

それでも、心に残るのはこれから戦場へ向かう兵士たちとのやり取りだった。

『きみたちを忘れない』

こういう時のウィリアムズの笑顔が切なくて、でも温かくて、本当に好き。
『レナードの朝』を思い出した。

戦争映画は苦手。
たとえフィクションでも、現実に世界のどっかで似たようなことが起こってる。
しかも、もっと酷く。
それでも、平和ボケした僕たちはこんな形でも少しは知っておくべきなのかも知れない。
ね。

ルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』がほんとに素晴らしかった。
KH

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