グッドモーニング、ベトナムの作品情報・感想・評価

「グッドモーニング、ベトナム」に投稿された感想・評価

Eri

Eriの感想・評価

3.3
天才的なしゃべりのラジオDJ。あした死に行くかもしれない兵士を励ましていた彼の、一見ふざけているようで真面目な姿と伝えなくてはいけないと思うべきものを報道者…ではないけど伝える意志の強さがアツイ。ロビンウィリアムズすっげー!ってなる社会派ドラマ。
しかしよくもまぁこんなべらべらとしゃべれる…
ハマ

ハマの感想・評価

3.7
他のベトナム戦争映画と違って戦場のシーンが少なくて、兵士としての視点からではなく、どちらかというと一般人に近めの視点から描いた映画でしたね
ほっこりさせられるシーンが多くて心温まりました!でも最後はやっぱり戦争映画なんだなぁと思わせる展開でしたね…

このレビューはネタバレを含みます

ベトナム戦争の映画は有名どころを何本か見たが、どれも極論すると「ベトナム戦争に行ってみたら戦況は思っていたよりも酷かった。何だかわけのわからないことになってて怖かった」という話に落ち着く。つまらないというわけではないのだが、どの作品も最終的にはどれだけ真に迫った(そしてグロい)描写ができるかという差ぐらいしか残らない。
そうした作品では大抵現地ベトナム人は「得体の知れない気味の悪い連中」程度にしか描写されていない(特に『地獄の黙示録』の後半部分はこの傾向が強い)。基本的に相互理解の不可能な存在で、またその必要もないとされている。あからさまに敵というようには描写されてはいないが、少なくとも人間的な側面が描写されることはほぼ皆無といっていい。
本作はそういったベトナム戦争映画の中では珍しく現地アメリカ軍とベトナム人との関係性が中心に据えられている。主人公は前線に立つ兵士ではなく、士気高揚のために送り込まれたラジオのDJだ。もちろん後方の業務とはいえ戦争の理不尽さにも直面する。ベトコンのテロによる被害などは士気に影響するとして報道できない。例え自分がその場に居合わせ、危うく命を失うところだったとしてもだ。「正義(反共)のアメリカ軍は南ベトナム共和国を支援し、戦況は概ね良好に推移している」という”事実”に反することは何であれ不適切なのだ。
実態としては冷戦の代理戦争に過ぎないのだが、「ベトナムを助けてやっている進歩的な」アメリカ軍人達はベトナム人を平気で侮蔑し我が物顔に振舞う(実際のところ他のベトナム戦争映画の登場人物にもこの傾向はある)。主人公も赴任した当初はナンパするために現地人から無理矢理自転車を取り上げたり、賄賂を渡して現地人向けの英語教室に潜り込んだりとやりたい放題だったが、ベトナム人の青年や英語教室の生徒たちとの交流を通して次第に同じ人間として付き合うようになり、改めてベトナムひいてはアメリカ軍の”支援”の実態を知ることになる。
物語中盤、トラックに乗せられた兵士を見送る主人公のどこか悲しげな表情は、直後に流されるルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」とも相まって強く印象に残る。テロによって多数の死傷者が出ている一方で、現地ベトナム人もアメリカ軍の”支援”にかえって苦しんでいる。にも関わらず、そういった生の現実は不適切であるとして一切報道できない。主人公のジョークに屈託のない笑顔を見せる若い兵士たちは一体どこへ何をしに向かうというのか、そしてこれから直面する現実を果たして知っているのか。ラジオのDJとして本当に伝えたいことはもっとあるのに伝えられない無念さが表情ににじんでいる。
ラストシーン、ベトナム人の青年との別れも涙を誘う。主人公と同じ人間として付き合い、ベトナムの現実を教えてくれただけでなく、主人公が危険地帯でベトコンに襲われていた時には助けに駆けつけてくれた命の恩人でもあった。人種や民族の壁を越えてお互いに理解し合い強い友情で結ばれている、主人公がそう考えていた彼が実は…という話。二人の間に横たわる現実は個人の感情では到底克服できないほど大きかったのだ。その現実を突きつけられ主人公は言葉を失い、また青年も涙ながらに去っていく。一体ベトナム戦争とは何だったのか、この映画は親友二人の別れを通してそれを視聴者に強く訴えかける。
MTN

MTNの感想・評価

3.8
ラジオの前にかじりつく

泥沼化したベトナム戦争にて、兵士の士気を上げるべく投入された一人の人気DJのお話。

アメリカ映画によくある、アメリカ万歳ムービーではなく、戦争の悲惨さと「支援」の本質を描いた異色の戦争映画でした。戦闘シーンなんて爆発位ですよ!

もっと彼のラジオを聞きたいと思った人は他にもいるはず。自分もその一人でしたね。
ロビンウィリアムスのラジオDJとして喋って喋って喋りまくってます。ベトナム戦争の悲惨さと対比されてラジオDJの明快さが際立っていました。ロビン・ウィリアムの演技力が見る人を惹きつけている映画だという印象を持ちました。正直そこまで感動はしませんでしたが、個人的には見ておいて良かったと思える映画です。
戦い

戦いの感想・評価

3.5
ベトナム旅行2週間から帰国後、観ました。
目線がベトナム人側になった身からすると、米兵の死体が少なく少々不満。
生きて帰るならせめてPTSDにはなってほしかった。
ロビン・ウィリアムズの出演映画で一番好き。喋り倒し方が神がかっている。ピーク時のエディ・マーフィーに勝てるのはロビン・ウィリアムズしかいない。そう確信させる。っていう空気から一変して戦争のリアルが匂ってくる生々しさも素晴らしい。
pearson

pearsonの感想・評価

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goooooood moooorning vietnam-.
TAKE

TAKEの感想・評価

3.3
覚悟じゃないんだな、使命。
使命を感じた人の行動は強い。
やってやるぞ、じゃなくて、やらなきゃいかん!
結果的にはベトナム戦争はアメリカの一方的な侵略戦争として、非難の的となりました。
しかし舞台となったのは、この戦争が泥沼化する前となっております。駐留しているアメリカ軍の一般兵士にすれば、まだ正義のための戦争という意識があったと思います。
本作はあくまでも若い兵士または庶民の視点から制作されてる感じがします。主人公は軍隊向けのラジオ放送のD Jとしてベトナムに赴任してきたエイドリアン・クロンナウア(ロビン・ウィリアムズ)です。エイドリアンは得意のマシンガン・トークでたちまち人気者になります。ちなみに「グッ~ド・モ~~ニング・ベトナム!!」のフレーズを放つシーンはロビン・ウィリアムズの役者人生の中でも屈指の名シーンだと思います。彼は仕事では軍隊内部の情報検閲に立ち向かい、仕事から離れるとサイゴンの街で出会った兄妹ツアンとトリンたち交流を深めるのでした。
本作の観るべきところは、エイドリアンとツアンの間にあったお互いの国に対する考え方の温度差です。戦争の不条理さがよく分かります。エイドリアンにしてみれば、自分の友人が自国の兵隊に肉親を殺されていたなんて…。
本作は激しい戦闘の描写のない「反戦映画」です。非戦闘員としての視線で一人のアメリカ人としての想いを映してます。世論的なことを声高に叫ぶわけではありません。そこが良い点です。
ロビン・ウィリアムズの名演はモチロンのこと、ルイ・アームストロングの「What a wonderful world 」をバック・ミュージックにしての戦火を映したシーンも心を打ちました。
観るべき映画だと思います。
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