小川洋子の同名小説が原作のフランス映画だけど、小説の雰囲気そのままだった。官能的で独特な湿気を感じさせる映像が良かった。
オルガ・キュリレンコが繊細で美しい。
年上の標本技士のやってることはすごく気持ち悪いのに惹かれていくイリス。危うさを感じるとともに惹かれてしまう彼女の気持ちもわからなくない。彼には不思議な魅力があり、普通な自分が特別なものになれる気がするからなのか…。これを「愛」と呼んでいいのかわからないが、愛とは誰かの何かになりたいと思う事も含まれているのかもしれない。はぁ〜見終わった後、変な浮遊感があってしばらくフワフワした。