女性が、自分自身の言葉を獲得することの難しさは、男性にとっての難しさとは、本質的に成り立ち方が異なっているのではないか。そんなことを、こうした映画を観るたびに思う。
それは、男性性が、本質的に自己…
標本は死を連想させるものだったけど、封じ込められ、分離され、完成されたそれらは、愛された痕跡だった。
原作はイリスと同じ年頃に既読。当時はピンとこなかったけど本作でしっかり補正された。
ショーウィ…
レンタルして予告を見て気になったのでDVDを購入した。
感想は見る人によって感想が変わるほど興味深い映画でした。中年男どころか壮年期に入った頃、年季な男性が20代前半の女性を洗脳する見方もなりうる…
小川洋子さん『薬指の標本』を原作にしたフランス映画。原作も『注文の多い注文書』も大好きでしたが、恥ずかしながら映画化されているのは知りませんでした
ストーリーや展開は概ね原作を丁寧に再現していて、作…
小川洋子さん原作の約20年程前のフランス映画
工場で薬指を怪我する主人公
仕事を辞め、海辺の町へ
標本作りのラボで働きだすが…
登場人物も少なく、動きも少ないのだが、不思議な設定に終始ドキドキさ…
「彼らは大切なモノ、忘れたいモノを捨て去るのではなくここで「標本」にして保管しておくことで開放されるのだ。」と標本作製士の男は語る。
フランス映画らしい、とても美しく、官能的な映画でした。
忘れ…
原作で感じたようなフワフワ感はあまりなく、どんより感・閉塞感を感じる内容・流れだった。悩んでいるような、悩んでいないような‥自由を求めているような、束縛を求めているような‥相対する感情のようなモノが…
>>続きを読む美しいラストシーン。もっと気持ち悪い話かと思ったけど、意外といいバランスでした。よくわからない仕事内容が、いい塩梅に物語を浮世離れさせている。ただし、若い女をねっちょりと捕えるおっさんがキモいので、…
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