私には決して他人事とは思えない、自分事のような映画だった。
おばあちゃんの温かい声に、まいちゃんの純粋な心、そして森の澄んだ空気。
あのおばあちゃんは、きっと誰よりも強くて優しくて豊かな心を持っているんだろうな。そして、そのおばあちゃんを愛したおじいちゃんだってきっと素晴らしく、美しい心を持っているひと。
どうしたって、まいちゃんと自分を重ねてしまって、まいちゃんの感情も言葉も受け止めきれないくらいに心に届いた。
私にもあのとき、あんなおばあちゃんが近くに居たらどんなに心が救われただろうって考えてしまった。
ラストシーンでは、思わず涙が零れた。おばあちゃんはあの約束だけじゃなく、きっとまいちゃんと約束したこと全部を覚えていて、まいちゃんと過ごしたどんな時間も大切に記憶しているんだろうな。
観始めてすぐにジブリっぽさを感じたけど、エンドロールで曲が流れるともう完全にジブリ映画みたいだった。
おばあちゃんとまいちゃんの作った野いちごのジャム、食べてみたい。
郵便屋さん、すごい人が良さそうで観ててついつい笑みが零れてしまった。