狼少年ケンの12話と14話のブローアップ版。高畑勲演出ということで、スカパーで14話の「ジャングル最大の作戦」が放送されたので視聴しました。

タイトルから判る様に「史上最大の作戦」のパロディなんだね。

猿の集団が領地拡大のため、狼の陣地を狙ってくる。
つまり猿がナチスで狼が連合軍。のらくろ の世界観だ…
狼の子供を人質に取り脅迫する猿。ケンと狼の双子の片割れは単身乗り込み人質奪還に成功する。

猿側は、サージェントやらキャプテンやら呼び合いヘルメットらしき物を被ってる。シーソーを利用した爆弾攻撃など如何にもな軍隊描写。
両陣営の総力戦なのだが、やはりケンの活躍で裏から回り込み、ワニのいる危険な川を渡り形勢逆転！

しかもBGMが、ボバンババンボンのテーマソングを地上最大の作戦風にアレンジされたこだわりっぷり。高畑の偏執的な演出はこの頃に
既に出来上がってたんだなぁ〜。

12話の「お化け嫌い」はまだ未見なので、今後見る機会があれば追記いたします。

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「ジャングル最大の作戦」という題は、ノルマンディ上陸作戦を描いた1962年12年に日本で公開された戦争巨篇『史上最大の作戦』からか。まだ20代だった高畑勲がはじめて単独で演出を担当したエピソードのひとつで、東映動画がつくったはじめてのテレビアニメでもあった。こんなに愉快で、躍動感のあるアニメーションが足かけ三年毎週届けられるなんて、当時の子どもたちの熱狂も想像にかたくない。ケン、ジャック、ブラック、チッチにポッポにボスとその息子ウォーリー。狼族のキャラクターもひとりひとり個性がきわだっていて25分の短い尺でちゃんと描き分けられているし、一方の猿たちの間の抜けた感じも楽しい。やたらとディテールがこっていて、テンポよく進んでいく活劇。来週も定刻になったらテレビにかじりついていようと思っちゃうよね！