カネコ

Love Letterのカネコのレビュー・感想・評価

Love Letter(1995年製作の映画)
3.2
雪が降った記念に❄️

2年前に亡くなった婚約者。
中学の卒業アルバムに載っていた今はもう無い住所に手紙を書く。
届かないはずの手紙に婚約者からの返事が届いた。
そんなともするとホラー展開になりそうな所から始まるけど(実際ゲームのサイレントヒルⅠはそんな始まりだったような)そこは岩井俊二監督。
透明感のある絶妙な演出でファンタジーに仕上げている。

後に手紙の主は同姓同名の女性がいたというオチでその女性は婚約者と中学の同級生だったという偶然が重なる展開。
この同姓同名の藤井樹と手紙を出した博子を中山美穂が一人二役で演じている。

ストーリーは主に博子のパートと二役の樹が中学時代を回想するパートに分かれているんだけど、なんだかどっちのパートも刺さらなかった💔

博子は婚約者の樹の事を引きずってる割には新しい彼氏出来てるし。しかも彼氏トヨエツよ?なんの不満があるのか。まあちょっとトヨエツ関西人なのに関西弁が胡散臭いけども。
とにかくトヨエツが博子の心の整理をつけさせる為に小樽に連れて行ったり婚約者の亡くなった山に誘ってるのにその都度行きたくないムーブかましてくる博子にはちょっとイラっとした。あれ中山美穂じゃなかったら許されないやつ。

中学時代のエピソードがあんまり刺さらなかったのは自分が女子校出身で共学的な恋愛に無縁だったからなのかも。
男子と女子のからかいとか中学生男子のガキっぽさが美少年の柏原崇を持ってしても無理だった。
耳をすませばみたいにアニメだと大丈夫なんだけど実写の中学生男子はかなり厳しい。

エピソードとか諸々気になる所はあったけど中山美穂の美しさ、雪の中での儚い横顔は目を奪われたし、中学時代の酒井美紀の美少女っぷりも素晴らしかった。
やっぱり岩井俊二監督は美少女撮るの上手いな。

つい数時間前まで鉄男観てたのでまさかのトモロヲ被りにちょっと笑った。
カネコ

カネコ