ベトナム戦争で軍事顧問をしていた人物のドキュメンタリー小説を原作にしたテレビ映画。
・アメリカにつきあって戦争をしてあげている南ベトナム軍。
・ベトナム市民からアメリカ軍が次第に恨まれていくようになる。
・勝てそうもないベトナム戦争。
このあたりの描写が秀逸で、これまでにおびただしい数、作られてきたベトナム戦争を題材にした映画の中でも異彩を放っている。
主人公の正義と、長い年月をかけてそれがねじれていく様子が、実際の戦争にだぶらせてあるクレバーな脚本＆展開で、さすがHBOフィルムでした。
軍事顧問（しかも下半身がだらしないまじひどい）人物が主人公ってだけでも珍しくてめっけもの。こういう「感情移入しにくい奇人変人を主人公に据えた」映画は、ハリウッドが大好きなはずなので、もっと予算をかけたものを見てみたかった気もする。
面白かった！

比較的、有名なタイトルで、視聴難易度も高くないのだが、どういうわけかフィルマークスに登録されてなくて、掲載リクエストしたのが半年前。更新作業をするアルバイトに握りつぶされたかなと思って、もう一度、リクエストしてみたら今度はすぐに掲載してくれました。
いつもありがとうございます！

邦題　U.S.プラトーン

原作はニール・シーハンの「輝ける嘘」。

1998のHBOのテレビ映画。テレビとしては破格の予算

米陸軍で初めて、軍人としてではなくアメリカ国民として軍を指揮したシニア・アドバイザー、ジョン・ポール・ヴァン元中佐の視点で描くベトナム戦争映画。

ベトナム戦争開始の経緯である、フランス軍の撤退～米軍事顧問の派遣～トンキン湾事件。
そして、本作のクライマックスのテト攻勢頃まで
他のベトナム戦争映画で、なかなか取り上げられる事のない、同盟軍のARVN（南ベトナム軍）の実情、民間オブザーバー（実際は軍事アドバイザー）、新聞記者、軍隊内の政治的要素なども描かれます。

戦闘シーンよりはビル・パクストン演じるジョン・ポール・ヴァンの私生活や愛人問題などがフォーカスされてる。あまりにプレイボーイすぎてドン引き