ヨーテボリ映画祭にて。

カンヌ初のサウジアラビア映画らしい。
アートへの弾圧と女性への抑圧のもとでの教師としてやってきたナデルと地元女性ナラの物語。

ナデルはかつての芸術への情熱を捨てて教師となったが実はひっそりスケッチを楽しんでおり、それを知ったナラが興味を持つようになる。
芸術も女性がベールを取ることも許されない状況下でひそかに二人がアートを作り上げる姿が、恋愛ドラマではないがロマンティックに見えた。
禁じられたことを一緒に密かに楽しむスリリングさが二人を高揚させたのたろうと容易に想像できる。
でもやはり、そうなるべく展開があって。

危険や困難を乗り越えて表現を続けるアーティスト、映画界でも何人か名前が浮かぶ。
そういうアーティストたちに捧げる映画でもあるのかもね(勝手な憶測)。