ローズバッド

ジュマンジのローズバッドのネタバレレビュー・内容・結末

ジュマンジ(1995年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

93年のジュラシックパークによって激変した映画界のビジュアル表現。
95年の本作ジュマンジも、その潮流の中で企画された、ビジュアルインパクトを指向した作品であろう。
VFX 、アニマトロニクスで、危険な生物が身近に出現するハラハラ・ドキドキを子供たちに届けるクリスマス映画。
公開当時のCMで、動物の群れが街を疾走し、象が車を踏みつぶす映像に驚いた記憶がある。

子供向けのどエンタメ映画でありながら、脚本は、いかにもアメリカ映画的なモチーフによって構成されている。
子供から大人への成長(26年越しの)。
疑似家族の形成→家族の再生。
親との確執を解消。
タイムトラベルにより、過去を取り戻す、大団円。

しっかりとプロットが練られているため、ラストシークエンスは意外とグッとくるものがある。
子供に戻ってしまう前に、と言ってのファーストキス。
そして、26年後のクリスマスパーティーでの再会。

あらためて観てみると、編集に関して、どこか奇妙な感覚を覚えた。
主人公たちのトラブルと、叔母と黒人警官のトラブルなど、ふたつの事象を切り替えて見せるのは、よくある編集手段だが、そのタイミングが、洗練されておらず、悪く言えば、雑な印象を受けた。
ただ、その乱暴な話運びのノリが、むしろ荒唐無稽さを際立てていて、映画の楽しさとして機能しているようにもかんじた。
90年代頃のエンタメ映画は、こんな感じだったような気もするが、どうだったろうか。