ローズバッドさんの映画レビュー・感想・評価

ローズバッド

ローズバッド

映画ビギナーの長文レビューです。素人解釈を見直すため投稿してますので、異論反論コメント頂けたら幸いです。

★5 今後、ものを考える指針にしたい
★4 大好き
★3 好き
★2 う〜ん
★1 思想・信条・志しに違和感

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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.0

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冨永監督の感性が、今一番好きかもしれない


冨永昌敬監督の過去作『ローリング』の、なんとも言葉にしづらいヘンテコな「感性」が、ドンズバでハマったので、『南瓜とマヨネーズ』を楽しみに観に行った。
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

5.0

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『このニュータウンの片隅に』

ある人の暮らしのディテールを丁寧に追うことにより、歴史や社会、そして未来を考える。
「世界の片隅」から「世界」が見えてくるという、まさに『この世界の片隅に』と同様の作品
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天国と地獄(1963年製作の映画)

5.0

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キレキレ・ハイコン・パンフォーカス &動き

日頃、自分が、キャッキャ言って喜んで観ている「映画」が、本当に「映画」と呼べるのか?ごみレベルじゃないのか?…という疑念を持ってしまうぐらいに、格が違う画
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わたしたち(2016年製作の映画)

4.0

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ユン・ガウン監督に要注目、まちがいなく世界的な映画作家になる。
長編デビュー作とは思えない、とんでもない才能と実力に驚かされた。
是枝裕和監督から影響を受けたらしいが、はっきり言って「子役を輝かせる演
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

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考えあぐねているうちに、頭が混乱している。
適切な単語の選択、整理整頓が出来ているとは思えないが書き記しておく。

『パターソン』は、この世界にある無限のディテールを、詩という言葉の形で捉えようとする
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

5.0

ボルト&ナット、スクラップ&ビルド

TV初放送で久々の観賞。白熱した賛否の議論も収束した現在、あらためて観ると、やはり傑作だと再認識した。邦画最大のコンテンツ「ゴジラ」に、「一般の大人向けで大ヒット
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グッド・タイム(2017年製作の映画)

3.0

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『神様なんかくそくらえ』に、この世で生きる事が嫌になるような衝撃を受けたため、楽しみにしていたサフディ兄弟の新作。

舞台はNY、貧困の生活の中で、金を工面するため次々と犯罪を犯す。
顔面の超クロース
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THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ(2017年製作の映画)

2.0

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ベタベタな映像イメージ。才気と凡庸。


才気走った要注意の若手監督・二宮健のウワサを聞きつけ期待していたが…。

現実と幻想をごちゃ混ぜ、時系列もシャッフル、手法自体がすでに手垢まみれのなものでは
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

2.0

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僕もルーザーズ・クラブに入れてくれよ〜!

各々の子供が抱える問題を提示 → 恐怖シーンとなって → なぜか子供は近寄る → ばーん!クラウンでした! → とりあえず逃げると助かる…の流れで多数のキ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.0

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『Yo!ブラザー!なんで白人のポリ公どもが、オレら黒人を目のかたきにするか知ってるか?
奴らの嫁さんが、寝言で「あぁ〜ん、やっぱり銃は白じゃなくて黒だわぁ〜♡」って言うからさ!』

ハイ。この映画の内
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アンダー・ハー・マウス(2016年製作の映画)

3.0

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良くも悪くも「レズビアン・セクスプロイテーション映画」といった感じ。
映画評論家の松崎健夫さんが「“男なんていらない”が世界の映画の潮流になり始めている」と語っていたが、まさにその系譜だろう。
特に本
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます


「father」から「mother」そして『her』


にわか者なりの長文レビュー。
前作は『攻殻機動隊』などのフォロワー作品により完全に一般化してしまったSF要素よりも、なじみの薄い「ハードボイ
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デス・レース2000年(1975年製作の映画)

4.0

オープニング1分間の完璧さにビビった。

小学生が描いたような車のイラスト。タイトルきらーん。
ぶおぉぉぉん。ぶおぉぉぉん。エンジン音。
アメリカ国歌のブラスバンド演奏。
トランペットの超クロースアッ
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

2.0

リアルタイム政界再編の風刺!全員政治家!

これは、安倍首相の9月28日の衆院解散から、たった1週間で撮られたという、天才・北野武監督による政治風刺ヤクザ映画である。…なんて大ウソを書きたくなるほど、
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

2.0

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面白がり方がわからない…

なぜか黒澤清監督作品は、今まで観たことがなかった。
「クセが強い」作家性だというウワサは、つねづね聞いていたのだが、初体験の本作、ウワサの「クセ」は随所に感じるが、その面
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます



冒頭の出勤シーンだけで、物語すべてを暗示



ヒラリーが敗れ、初の米国女性大統領の夢は先送りになり、トランプが大統領に就任し「分断の時代」と言われるようになった現在。
最も必要な大真面目なテーマ
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ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます



期待外れも仕方ないけど、一応、擁護します。


本作は『新感染』の前日譚を描くために作られた、という誤解が生まれているように思う。
そのように宣伝されてはいるが、正確には、先に本作の制作が進んでい
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パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます



志しは高いがマジメすぎ!もっとエロく!もっとギャグを!



エロが題材の映画は大好物なので駆け付けたが、初日の入りは20人程度。
「障害者の性愛」という今日的・社会的な題材を通じ、「本当の愛とは
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


松本人志映画が成功してたら、こんな感じ?



とりあえず、予告編もオフィシャルHPも見てはいけません!
劇中のギャグネタが、懇切丁寧にバラされています!
出来ることなら、ポスタービジュアルも薄目で
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.0

クストリッツァ監督について考えるのなら、旧ユーゴスラビアの辿った戦争の歴史抜きには語れないことは解っていても、ちょっと調べてみたところで、複雑すぎてまったく僕の頭には入らない。
でもクストリッツァの映
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.0

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法廷劇の邦画といえば、本作と同じくフジテレビ系制作・東宝配給、周防正行監督の『それでもボクはやってない』が思い出される。
誰もが明日にでも同じ目にあう可能性がある「痴漢冤罪」裁判を、細部まで緻密に描く
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


なめてました…飛び交うチンコに涙するとは



「どうせ、“感動ポルノ”でしょ」と思って、正直、粗探しする気持ちで観てました…。
なめてました…すみません。
今年の邦画ナンバーワンかも。

昨今話題
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ローサは密告された(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「金額」の会話だけで社会告発と骨太ドラマ


最初から最後まで、とにかく「金」の交渉。
ほぼ、それ以外の会話はしていない。
しかも、漠然とした「金」でなく、大金から小銭まで、具体的に詳細な「金額」が重
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

監督はヘタだが、役者に救われている。


序盤のシーン、信(浅野忠信)が、前妻との娘・沙織と遊んだ晩に、ノートPCでメールをしようとする。
「家族が、実はツギハギだらけな事に不安を感じている」と告白す
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

世界中で人気の「ゾンビ」というジャンル映画の韓国ヒット作。
スピード感のある展開に、手に汗をにぎり、ちから技の「泣かせ」には、涙をこらえた。
娯楽ブロックバスターとして、まちがいない快作!お薦めです!
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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

5.0

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「選択による、その後の変化」を見せるのが、ドラマ枠「ifもしも」の企画の本筋であった。
「ありえたかもしれない人生」を想定してみる、SF的なエンタメ番組である。

その中の、岩井俊二監督作『打ち上げ花
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

【傑作である原作のレビューも同時に投稿。単にノスタルジーの作品だと誤解されがちだが、原作の本質はエロス(性)とタナトス(死)だと考える】

売れ筋のエンタメに舵を切る英断をしたのだと思っていたら、思い
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.0

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すべては、「社会」が描けてないから…



誰がどう観ても、ジブリ的な要素の詰め合わせ、という感想を持つだろう。
物語の要素も、映像のルックも、作品のテーマも、ジブリ作品の定石である。
そのうえで、誰
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

先生!『星の王子様』解ってないでしょ!



流行りの「泣ける映画」という吐き気を催すようなジャンルなんて普段は観ない。
しかし、世評の高さと『君の膵臓をたべたい』という“人を食った”タイトルにつられ
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いぬむこいり(2016年製作の映画)

2.0

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ともかく、熟女・有森也実がめちゃカワイイ


映画の大切な魅力のひとつに「女優の輝きをフィルムに収めること」がある。
上映時間、4時間5分の『いぬむこいり』、内容はともかく、主演女優・有森也実の魅力が
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海底47m(2017年製作の映画)

4.0

「サメ映画」に対する観客の期待を超えて、確かな満足を感じる90分間。
これぞ、ジャンルムービーの佳作。
子供から大人まで、誰が見たって、恐いし、息苦しいし、ラストにのこる嫌〜な気分を楽しみながら劇場を
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

4.0

『シン・ファミリー』…僕達は変わったか?


● 『シン・ゴジラ』との比較

2016年、日本映画界では、僕たち日本人が「3.11と、どう向き合うのか?」を問う作品が、大きな話題になった。

小規模な
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君はひとりじゃない(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

この地味で、不明瞭なストーリーの作品。
自国ポーランドのアカデミー賞で主要4部門(作品・監督・主演男優・主演女優)を獲得したらしい。
選定方法はわからないが、ともかく、国内最大の映画賞を、劇伴音楽もな
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ストロングマン/ストロングマン 最低男の男気大決戦!!(2015年製作の映画)

2.0

笑いのさじ加減。もし「ガキ使」だったら…


中年オヤジたちが、くだらない事で互いに採点し、最高の「ストロングマン」を決めるコメディ。
企画がおもしろいのだが、その「笑いのさじ加減」は…

例えば、こ
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これぞ裸芸、爆笑率100%!

終盤の全裸ホームパーティー。
劇場全体が爆笑に包まれた。

たぶん世界中の劇場でスベリ知らずのシークエンスだろう。
裸ギャグのつるべ打ち、一連の笑いを分解してみると、本
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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

1.0

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JOJOを実写化するなら、こうするべき ↓

荒木先生の愛する、ホラー・サスペンス映画の方法論にのっとるのが得策だろう。
まず、第4部全体を映画化するという暴挙はやめて、JOJO入門として一話完結に
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