イギリスのスペースシャトル隊は宇宙空間で巨大な難破船に遭遇する。中に入ってみると、ミイラ化した遺体と、透明なカプセルに入った全裸の男女三体が発見された。三体はロンドンに持ち帰ったが、うち一体、女性の姿をしたエイリアンが目覚め、研究員から生気を吸い取って逃亡した。殺そうとしても人から人へ乗り移るので、捕まえることさえ出来ない。そうこうしているうちに、生気を吸い取られた遺体がゾンビ化して街に溢れてしまった…というお話。
ジョン・ダイクストラのSFXにばかり目が行くおよそトビー・フーパーらしくない仕事、言われなければジョン・ウィリアムスの曲としか思えないヘンリー・マンシーニの劇伴。SFホラーとしては出来がいいとは言えない作品だが、そんなことはどうでも良くなってしまうマチルダ・メイの魅力。美女は他にもたくさんいるが、こんなに美しい体はなかなかない。あってもこうまで披露してはくれない。公開時に目障りだったボカシが取れたその裸体は、まさに、エイリアンに魅せられた登場人物の感覚を味わわせてくれる。あー眼福！あれが目の前に現れたら、ゾンビにはならないが、多くの男性は骨抜きになってしまうだろう。
