ヒムロ

ゲームのヒムロのネタバレレビュー・内容・結末

ゲーム(1997年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

投資銀行の経営者で大富豪のニコラスの元に、疎遠だった弟のコンラッドが会いに来る。
彼はニコラスの48歳の誕生日のプレゼントにCRSという会社からのゲームをプレゼントする。
弟の頼みもあって、電話して試験を受けたその日からニコラスの周りで不思議なことが起こり始める。


普段はネタバレONでなるべく書かないが、これはちょっと触れずには書けない内容なのでONにさせてもらう。

どんでん返しからのどんでん返し、騙されて非常に気持ちがいいのだが、あんまりニコラスに感情移入できない。
最後には弟を殺したと思って飛び降り自殺までするのにドッキリでしたで笑顔でパーティ出来んやろ…。
人間不信になるわ。
というかCRSがもう超常現象としか言えないレベルの回り込み方をしているので、そもそも永久に疑いの渦から抜けれない気もする…。
ラストで受け入れて楽しそうに出来るのはやっぱアメリカ的なドッキリ価値観なんだろうか。

ストーリーは見事で、今見ても新しさを感じる。
「ゲーム」と聞くと理不尽なデスゲームを想像しがちな昨今だが、最初の方はなんかいい感じになって終わる所から始まるのがいい。
確かに大変な目には合っているが女性といい感じになって終わる所でホッとさせておいて、そこからどんどん悪化していくのが面白い。

詐欺師の話が出た時にはガン萎えしたが、ラストでドッキリでしたってならないかなぁって思っていた所でまさにその通りになってめちゃくちゃ騙された。
好みとしてはやっぱり本当に殺してしまっていて本当に飛び降り自殺することが好みだが、そこすら裏切る気持ちよさはある。
その後の展開はさっき書いた通り腑に落ちなかったが。

惜しむべきは鍵の設定がめちゃめちゃ面白いのに前半部分しか使っていない所。
詐欺師だったという話になってしまうのでその辺りからもうゲームのテイがなくなって生き死にの話になり、個人的にはワクワクさに欠ける話になった。
よくあるゲーム系の映画(といってもこっちのが昔の作品だが)と生き死にや金がかかってくるとどうしても似通ってしまう。

ラストだけが本当に納得がいかなくてこの点数。
明るい性格の人ならただ楽しんで見終われるかも。
ヒムロ

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