デヴィッド・フィンチャーあまり観てなくて、『ファイトクラブ』『ゴーン・ガール』と先日の『ザ・キラー』くらいだったので、フィンチャーファンの人に『ゲーム』のBlu-rayを貸してもらった。この作品、私は全然知らなかった。
マイケル・ダグラスもショーン・ペンも若いなー。小物感溢れるショーン・ペンの役どころはこの頃が最後じゃないか。前提の説得力がやや弱いのだけど、めくるめく仕掛けに周章狼狽するマイケル・ダグラスがなんとなく可笑しく可哀想にみえるところが『ザ・キラー』にも継承されてるのかな。
オチ一発勝負的なところに依拠しており作品としての重みに欠けるが、重みのあるソラリスオチ的な仕掛け、虚実皮膜として、世紀末を象徴する画と物語で成功させたのが次作『ファイト・クラブ』だったのかと思うとちょっと感慨深いものがあるし、『ザ・キラー』は年月を経て洗練された作品だったんだなとも思った。
中華街の食堂に飾られた有名人の写真の中にジョージ・ルーカスの額があるなと思ったら、エンドクレジットのポストプロダクションにスカイウォーカー・サウンドの名があった。またチョイ役?でスパイク・ジョンズの名も出てたけどわからなかった。
劇中とエンドクレジットで流れるJefferson Airplaneの曲がよかった。