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出発のsonozyのレビュー・感想・評価

出発(1967年製作の映画)
4.0
ポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督が、母国でなくベルギーで撮ったモノクロ作品。
ベルリン国際映画祭: 金熊賞(最優秀作品賞)

19歳の美容師見習いマルク(ジャン=ピエール・レオ)は週末開催されるカーレースに出場するため、どうにかしてポルシェを手に入れたい。
店の閉店後、店長の所有する白いポルシェ911を同僚と二人こっそり借りてナイトドライブし、週末のレースにそのポルシェを借りるつもりだったらしいがNGに。

すると、友人をマハラジャ陛下に変装させ、マルクはその秘書になりすましてディーラーを騙し、試乗したポルシェをそのまま借用しちゃおうとしてみたり。
走行中、追い越されたムスタングに乗るプロ・ドライバーに相談したり。
美容室の客でポルシェを所有する裕福なマダムに接近したり。

客の自宅までウィグを届けに行った際に出会ったミシェル(カトリーヌ・イザベル=デュポール)も巻き込み、あの手この手でポルシェの調達に動くマルク。
レースに出走することは出来るのか?

クシシュトフ・コメダによるシャンソン本作と同名曲『Le départ』やジャズ♪が流れるオープニング。
バイクと接触事故を起こしたマルクが揉めてるシーンでSIMCAという車のビルボードの絡ませ方。
モーターショーのステージで縦半分に割れる展示車に乗るマルクとミシェルのシーン。
など、カッコいい。

ジャン=ピエール・レオの演技が、突然の大声、すぐ暴れる、挙動がイカれてる..悪ガキがそのまま大きくなっちゃった感じでウザいんですが(笑)、ラストのホテルでの二人のシーンで挽回した感じ。
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