出発の作品情報・感想・評価

「出発」に投稿された感想・評価

ジャケットの印象で借りてみた。わりとイメージ通り!これ凄く好きだった。初めから最後まで全て良かった!

冒頭の車が走り抜ける映像と、音楽がもうもの凄く好き。その後もリピートされるけど、車走り抜けるシーンが一番好きかもしれない。別になんてことないはずだけども。。笑 このシーンの音楽が、疾走感や勢いとともになんとも言えない不安感や不安定さを煽ってくる感じが本当に軽く狂気じみてて、ややホラーだけど結構気持ち良い。リピートされてることもあって、早春のホットドッグのシーンに少し似てる感覚だった。

これコメディ?ドラマ?というジャンルなんだ、ほほう。全体的に動きがコミカルでほっこりする。


(備忘メモ)
→0’2”24に、冒頭の歌から車が走り抜けるシーンに切り替わる瞬間が気持ち良すぎる!かっこいい。。
→0’14"47頃の車かっこいい!
→美容室のポスター印象的。合ってる。
→0’50-0’51頃の鏡のシーン、不安定さが凄い。音楽が切り替わってからはやや安定するけども。なぜか、同じ瞬間は二度と来ない感というか刹那的(?)な切ない気分になってしまう。これ、1’17”00-1’17”30頃も似た感覚になる。音楽のせいかな??
→1’10”38頃の犬がすごくかわいい。
→1’12-1’13頃の不安感と狂気度合いが絶妙。
→1’18頃ホテル行く時2人が格好を交換してるのが素敵すぎる!笑い方が緊張感までいかないけど若干非日常感を醸し出してて絶妙。
→1’21”50-1’22”30の会話が好きすぎる。運転さばきから遠心力の力からクルミ食べる?的な。わかるわかる。
傑作です。
スコモリフスキの撮る、男と女は異様に美しい。人間の顔の、或いはその表情の変化の美しさを、これ程引き出せる人は、あんまり思い浮かばない。
 スコモリフスキの作品はいつもそうなのだけど、本作は特に、ラストシーンの静寂が印象的だ。それまでの動的な映像と対比されて、なんともいえない静かな美しさが広がる。
『早春』がとても良かったので観ました。『早春』もそうですが、『イレブン・ミニッツ』にもホットドッグが出てきて、ホットドッグが好きなことよ、と思ってましたら、この映画にもソーセージが出てきて確信を得ました。
こいつは分かり合えない童貞。

スプリットカーはキラッキラしてて最高。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.0
「出発」
DVD買って初鑑賞したスコリモフスキが金熊を受賞した本作は傑作。無関係な職につき願望する車レースでの勝利の対照…つまり両極端な二つの物事に対して繋いだ一風変わった映画で面白い。低予算でここまでの作品を作りあげるのは流石で音楽を担当したK.コメダは相変わらず素晴らしい…最高だ。
ビバップなジャズにのってテンポ感の良い白黒の映像、ポルシェとベスパ?スーツにロングコート、スタイリッシュ。
色んな作品で見てたジャンピエールレオの出演作の中でもとびきりカッコいい時期に撮ったんじゃないだろうか?

そのゴダールやトリュフォーを思わせるヌーベルヴァーグ的破天荒でアバンギャルドな展開に興味津々「おお!これは!!」と夢中になって見てたが、
50分過ぎたあたりから展開も似たり寄ったりになり正直飽きてくる。
なんつーか、はっきりしないんですよね。
それが思春期なのかもしれませんが。

最後まで期待してた割には「そういう終わりかぁ」となってしまった。
この終わりだったらもうちょっと劇的になれたハズだと。
なんとか車手に入れてレースに出る展開の方が完全に面白かったと思う。
もちろん資金の関係もあったとは思いますが、、、
もしそうじゃなかったら70分ぐらいの尺だったら確実に5点だったと思う。

すげー惜しい映画。
(59)
特技を披露しすぎ
忘れられない瞬間がたくさんある

@ DVD
イエジー・スコリモフスキ監督の青春映画だが、イマイチだった。

ポルシェを拝借して乗り回して、レースに出場したくて(車種変更できず)ポルシェを手に入れようとするのだが…、という感じの話。

ジャン=ピエール・レオらが出演しているが、どうも自分向きではなかった。
324

324の感想・評価

4.3
あまりにもヌーヴェル・ヴァーグっぽいというか、おしゃクソ映画としては満点。鏡やフィルム焼失など、堂々とそういう演出をしてくる。
しかし、演出だけでなく、ダメ男と天使の話を物語ろうとしているところは好印象。鮮やかで伸び伸びしていて微笑ましさもある。逆にとても純粋なんじゃないかと思えてきて、なんだかんだで結局好き。
sickboya

sickboyaの感想・評価

5.0
この映画に出会ったのは映画評論家、町山智浩氏の「トラウマ映画館」という著書に小さく載っていたのがきっかけだった。特に「青春」と「ポルシェ」が出てくる映画という部分に強く惹かれた。

オープニングから非常に洒落ていて、都会的なジャズと疾走するポルシェ。そして、ブリュッセルの街灯に照らされたポルシェはモノクロだからこその光の反射がとても美しく、画面に釘付けになってしまう。主人公マルクを演じるのは、ヌーヴェルバーグ俳優のジャン=ピエール・レオー。僕はこの映画を通して、レオーに強烈に憧れた。もちろん見た目もカッコ良いし、とにかくタートルネックとモッズコート、そしてトレードマークのかきあげたヘアースタイルがとてもよく似合う。しかし、劇中で活発な青年を演じるレオーだけれど、真面目なシーンではそんな幼稚さは一瞬でなくなってしまう。本当にズルい。ズルいところがカッコ良い。

毎晩サロンのオーナーの愛車67年型ポルシェ911sを拝借しては、ラリーに向けて練習するマルク。そして、レース当日もオーナーのポルシェを拝借するはずであったが、オーナーは週末にポルシェで旅行に行くと言う。マルクはポルシェ以外の車でレースに臨むことは考えられない。何としてもポルシェを手に入れるため、あの手この手を使い奮闘する。そんな最中、マルクは一人の少女に出会う。

自分の夢が全てであったマルクだったが、少女に出会い、そして一緒にいる内にマルクの心情に変化が出てくる。僕は杉田成道の言葉で、「青春とは困難に立ち向かうことだ」という言葉がこの映画を観て何となく浮かんできた。そして、その困難に立ち向かわなくなることが青春の終焉、すなわち大人になるということなのであろうか。そんなことを感じることが出来る映画がこの「出発」という映画だ。

そして、この映画の見所というか聴きどころはクシシュトフ・コメダのジャズだ。僕はこの映画を通して、コメダのジャズに夢中になった。コメダのジャズに出会えたことにも、とても素晴らしい映画でした。
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