FREDDY

マーダー・ライド・ショーのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

マーダー・ライド・ショー(2003年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

ミュージシャンのロブ・ゾンビが監督デビューを果たしたホラー映画である本作は、ハロウィン前夜、B級スポットを取材するため全米各地を訪れていた4人の若者らが、給油ついでに立ち寄ったラグスヴィルにある殺人鬼たちの人形が展示してある不気味な博物館の主人・スポールディングから聞かされた、"ドクター・サタン"にまつわる木を見に行こうとしていた道中、パンク修理のために謎の美女ヒッチハイカーに誘われて一時的に避難した、伝説の殺人鬼一家が巣喰う館に迷い込んだことで殺人鬼一家による残酷な殺戮劇の犠牲者になっていくという内容となってはいるのだが、若者たちに襲い掛かるスポールディングをはじめとした殺人鬼一家のキャラクターヴィジュアルは申し分なく目に強く残るほど印象的でしたし、それぞれに個性的でどこか愛らしくもあり、彼らが巻き起こす残酷な殺戮劇もまた遊び心が感じられて面白い。そして色彩豊かで独創性のあるサイケデリックな世界観も魅力の一つとなっていますし、ひとつひとつのシーンがアーティスティックでMVという印象を受けるものでもある。ただ、物語としてはとくに真新しさもなく、よくありがちな展開を繰り返すばかりで恐怖心を煽られるようなホラー要素もない。ホラー映画として評価してしまえば物足りない気持ちで胸がいっぱいになってしまうでしょうね。言ってしまえば見た目の奇抜さ重視の作品といったところですし、暇つぶし程度の視聴が丁度良いかと。
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