もちや

12モンキーズのもちやのネタバレレビュー・内容・結末

12モンキーズ(1995年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

オープニングの音楽とタイトルがかっこよくて引き込まれた。しかしそのテーマ曲が劇中で何度もかかるのでそれは乱用しすぎなんじゃ、、

ブラピ演じる気の触れた彼は、他の映画で見るスマートでクールな男前な彼ではなく、奇妙な軽やかさのある役だった。(ファイトクラブの時と近い意見を言っているのにこんなに印象違うのか、と思った)

ストーリーの構造は、「お、これは伏線ぽいぞ」という明らかな伏線をしっかり回収している。けれど、なんだろう、そのストーリーの決着は筋は通ってるけど、その筋はずるくないですか、と思ってしまった。

以前、おぼろげな記憶ではあるが、ミステリー小説の『御手洗潔シリーズ』の島田荘司さんが、「ミステリーの手がかりは全て読者に明らかにする、その上で読者が2次元的に理解した要素を3次元的に謎解きする」と言っていたような気がする。この映画はそんな感じの謎解きだった気がするのだ。確かにあの研究員は終末論者っぽかったし、研究所のメンバーでもあるから、結果として筋は通っている。そうしたらブラピは?あからさますぎるミスリードでしかない。彼が犯人だというゴールから、物語を逆算して作ったように思えてしまった。

伏線は回収してるし、世界観も退廃的発展を遂げてる未来も好きだったけれど、ええ、そのオチあり?とおもってしまいました。
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