現代やくざ 与太者の掟のりっくのレビュー・感想・評価

基本的には東映に移って初主演を果たした菅原文太と待田京介のブロマンスすれすれの兄弟盃の熱き友情物語なのだが、それに加え終盤には突如若山富三郎要素も加わるのでバランスは悪い。特に若山は主題歌も務め、さらにラストでは大立ち回りを見せ前方宙返りをしながら死ぬという美味しい役どころ。

全体的にその他のキャラクターが生かし切れていない印象を受けるが、劇中にもあるように真っ赤な夕日をバックに、男同士が二人三脚で走っていくような、そんなスポ根映画のような熱き友情が本作にはある。