
第一話 『無口なピアノ』 閑散としたフェリーターミナルの片隅、学校帰りにピアノを弾くのが里奈の 日課。ある日コロナ禍による客足減少に伴い航路は廃止、ピアノも使用禁止に。 落ち込む里奈に無愛想な清掃員、村岡が「うちにもピアノがある」と自宅へ招く。 そこは、廃業したばかりの喫茶店だった。 第二話 『記憶と水音』 小さな画材屋を営む津田は、⼊院中の幼なじみ川瀬の病状が気がかりだ。 やがて自宅療養になった彼と、その娘奈々を交えた思い出語りのなかで、 幼少時に故郷の長万部町で河童を見た話にいきあたる。翌日、3 人は故郷へ 向かい朧げな記憶を辿って沼を探すのだが… 第三話 『昨日の煙』 かつて S L の乗務員だった元国鉄職員の吉井は、妻に先立たれてからの 一人暮らしをあきらめ⾼齢者施設への⼊所を決める。家財処分のため呼び 出した引取り業者の杉⼭に「私も捨ててくれ」と言い出した彼の願いは 「繰り返し夢に出てくる場所」を探すことだった。
海炭市にある造船所の一部が閉鎖され、大規模なリストラが行われた。颯太は職を失い、妹の帆波とふたりきりで寂しく大晦日の夜を迎えた。年が明けて、颯太と帆波は初日の出を見るために山に登ろうと思い…
>>続きを読む尾道の⾵情ある下町。その⼀⾓に店を構える⾼野⾖腐店。夜が明ける前に、そっと明かりが灯り、愚直で職⼈気質な⽗・⾼野⾠雄(藤⻯也)と、明るく気⽴てのいい娘・春(⿇⽣久美⼦)の⼀⽇が今⽇も始まる…
>>続きを読む東京でメイクアップアーティストを志す音更結子(深川麻衣)は、メイクの仕事をしながら美容部員として働いていたが、嘘が嫌いで頑固な性格が災いし、仕事をクビになってしまう。そんな結子に追い打ちを…
>>続きを読む1995年春、兵庫県西宮。脳性麻痺の娘・望美(5歳)を抱え、介護に勤しむ美幸(38歳)は、望美の世話をできるのは自分だけと、介護に、家事に、子育てに、家の中のことを全て背負っていた。次第に…
>>続きを読むさびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島(平泉成)。彼の写真に心を奪われた気鋭カメラマン・太一(佐野晶哉)は華々しいキャリアを捨て、弟子入りを志願する。家族とのコミュニケーションすら避け…
>>続きを読む©Tsubo-film