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I accuse(英題)
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『I accuse(英題)』に投稿された感想・評価

題名邦訳「私は告発する」。ナチス製作映画の中でも「ユダヤ人ジュース」(1940)と並んで最も悪名高いプロパガンダ作品。安楽死の是非を描くメロドラマ。ゲッペルスが国家によるT4安楽死プログラム(障害者の大量虐殺)を正当化するために企画。監督は後に「菩提樹」(1956)を手掛けるヴォルフガング・リーベンアイナー。

将来を期待されている医学研究者トーマスがミュンヘン大学の教授に就任した。その祝賀会で彼の愛妻ハンナは得意のピアノを披露するが、途中で指が動かなくなってしまう。彼女はこの不調を待ちに待った妊娠の兆候と予感する。しかし容態は急速に悪化し深刻な病状であることが明らかになる。主治医には夫妻の親友であるベルンハルトが就き、診察の結果、体の麻痺が全身に広がる不治の難病“多発性硬化症”であることが判明する。トーマスは治療法を見つけようと昼夜を徹して研究を続けるが成果は出ない。主治医ベルンハルトは付きっきりで緩和治療を施すが、麻痺はやがて呼吸器にまで達し、ハンナは「解放」を訴えるようになる。ベルンハルトが“余命2か月”との予測をトーマスに告げた夜、彼はモルヒネの瓶を手に愛妻の床へ向かう。。。

このあと終盤は法廷劇となる。トーマスは主治医ベルンハルトから殺人罪で訴えられ、本件の安楽死の是非について、医学界、法曹界、宗教界の識者が様々な意見を重ねていく。最後にベルンハルトとトーマスがそれぞれ最終弁論に立ち、判決は描かれずに映画は終幕する。

プロパガンダ映画だと思わずに観れば、映像もシナリオも完成度の高い、問題提起型の秀作との印象を持つかもしれない。例えば、トーマスの苛立ちを水道の水滴音で表し、やがて水道を停めるのではなく蛇口を全開にしてしまう演出は心情描写として秀逸だった。実際、リーベンアイナー監督は本作を“安楽死”について観客が多角的に考察できるように作ったと話している。

しかし、やはりプロパガンダ映画としての偏りは気になった。裁判の会議で識者たちは“妻を愛するが故の苦渋の選択”に同情しながらも“法改正しない限りあくまで有罪” “医者が個人で安楽死の是非を判断するのは難しい”と論議を展開するが、結果「死は患者の権利であると同時に医師の道徳的義務」との立場が優勢になる。そして最後の弁論でトーマスは“あらゆる医師がこのような苦渋の選択を迫られる可能性がある。後継の為に今回の判決を隠蔽せず公開してほしい”と主張する。

合わせて考えれば本作の主張は「安楽死の必要性」と「実施の判断は一人の医師ではなく法(国家)に委ねられるべき」とまとめられる。実際、ゲッペルスは本作の上映直後に法を改正、病人を善意で殺害したとされる行為は、もはや明確に殺人として分類できなくなる。

ナチスは1939年から本作上映の1941年までに「障害者の生命は生きるに値しない」とする優生思想に則り、少なくとも7万人以上の障害者を「強制的な安楽死=虐殺」していた。そして以降は実施の勢いを強め、さらに20万人以上の障碍者が虐殺されたとされている。

このT4作戦で使われた障害者殺害の手法は、そのままユダヤ人の絶滅計画にも応用され、事実上ホロコーストのモデルケースとなった。

※本作でヒトラーの肖像写真はトーマスの研究室に掲げられている。また、妻ハンナの洋服には「H H」と刺繍されており「Heil Hitler(ヒトラー万歳)」の頭文字になっている。ただし、ハンナのフルネームはHanna Heytなので自身の頭文字の刺繍という設定かもしれない。