一人称視点のPOV映画はビデオカメラが普及した後のホラー映画で主流になりつつ、それ以外では『ストレンジ・デイズ』などのバーチャルを扱ったSF映画に登場する程度だったけどアメリカでは既に1946年からPOV映画が存在していて、それもホラーでもSFでもないレイモンド・チャンドラー原作/探偵フィリップ・マーロウのノワール映画だった。
もうすぐクリスマスなのに出版社の社長夫人失踪事件を調査することになる探偵マーロウ。
ずっと一人称視点なので見ている側を飽きさせないためか、途中途中でマーロウ自身が第四の壁を破ってこちら側に展開説明する演出も挟みつつ事件を解決していく。
クリスマスシーズンに事件に遭遇する映画としても『ダイ・ハード』『リーサル・ウェポン』よりかなり古い作品。
以前にPOV映画『ハードコア』を見た時は画面酔いして15分ほどでリタイアした経験があったので、この映画は大丈夫だろうかと思ったけどアクション映画じゃないから画面酔いせずに見れました。クリスマス関連映画だったから12月に見ればよかったな。