湖中の女の作品情報・感想・評価

「湖中の女」に投稿された感想・評価

私立探偵フィリップ・マーロウものの佳作。

俳優から監督に転向したロバート・モンゴメリー初監督作品であり、レイモンド・チャンドラーの探偵小説の映画化。

映画はオープニングが紙芝居をめくる様な形でスタッフ&キャストが紹介されるが、最後の一枚をめくると「拳銃」が現れて、ドキッとする。

物語は、冒頭のフィリップ・マーロウ(ロイド・ノーラン)がカメラに向かって話をするのだが、「私はフィリップ・マーロウ、探偵だ。これから話すことは私の見たままをお伝えする」旨のセリフがあり、この言葉どおりに、映像もフィリップ・マーロウ目線で絶えず描かれることになる。(よって、フィリップ・マーロウ役のロイド・ノーランが映像に映るのは鏡に映った自分の姿など、かなり限定的。)

ある出版会社の社長夫人が行方不明になるのだが、男と一緒に駆け落ちしていたとの話もあり、一方でその男には捨てられて行方不明のままということで、出版会社の第一秘書をしている女性(オードリー・トッター)から調査依頼を受けるフィリップ・マーロウ。
マーロウが調べて行くうちに、警官が妨害をしてきたり、依頼人女性も隠し事をしている雰囲気があって、「本当に、この失踪事件は解決するのだろうか?」と思って観ていると殺人事件が起こったりして、観る者を飽きさせることなく最後まで一気に見せてしまうストーリー・テリングは上手い!

また、フィリップ・マーロウ視線で描いている映像は長回しが多いのだが、マーロウ自身が鏡に映ったシーンを正面から撮影するなど、(現代では当たり前にできそうだが)この映画製作当時(1947年頃)に良く撮影したなぁ、と感心させられる映画でもあった。
Mayashico

Mayashicoの感想・評価

4.0
全編POV。
『ハードコア』以降に評価されるべくして生まれた奇作。1946年にはあまりにも早すぎた?
終始あの没入感覚が甦る。てか、もっと『ハードコア』を評価してもいいんじゃない?って、これ見て思った。逆輸入的に。
フィリップ・マーロウのウザさが存分に詰まった作品。
完全主観映像。VR化したらどうか

2018/01/06
DVDにて鑑賞

ほぼほぼ全編POVスタイルの映画
恐らく初?じゃないだろうか

移動したりカメラワークを工夫したり、結構面白い

が、人物の台詞によって進む物語、サスペンスなので延々とカメラに向かっての台詞芝居が続く

俳優陣の芝居は申し分ないけど正直飽きたのと、ちょっと見逃すと誰が何の話をしているか分からなくなった(俺だけ?)

まあ悪くはないっすね
フィリップ・マーロウを主役にしたハードボイルド小説の映画化。マーロウが出版社の社長夫人の失踪事件を調査するうちに、夫人が愛人と滞在していた湖から女性の死体が揚がる。マーロウから見た視点でカメラを回し、観客が探偵と一緒に事件を解決する臨場感を狙った一人称映画。原作小説の一人称を映画に置き換えた格好になるが、特に終盤の謎解き部分になると、同一人物がひたすら長台詞で説明していく展開になり、ダイナミズムに欠けて退屈に感じる。長回しのカメラの前で休憩もなく怒濤の台詞量をこなす女優が偉い。序盤の金髪の受付嬢を舐めるように視線で追うシーンや、悪女の媚態を冷徹に眺める視線の枠外からヤ〇ザ風の台詞が乗ってくる仕掛けは良かったと思う。後年のファンが様式としてイメージしている「ハードボイルド探偵らしさ」とはまた違う、同時代人から見たマーロウ像って案外こんな感じだったんだろうなと思う。
2017.9.10 DVD(字幕)
これは斬新!主人公の視点映画!

よく知らんけどプレステみたい
...と思ってたら他のレビューで『テレショップかAV』って表現されてて笑った

1946年にこれは凄い発想だ
パソコンのディスプレイ上でストーリーが進行する『アンフレンデッド』に近い感覚



話は大して面白くないけど、役者たちの演技は良かったと思う

カメラに向かっての演技って大変そう
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.0
挑戦的完全主観だけどオードリー・トッターさんの胸元に視線が下がらないのがまじハードボイルドだ。
鏡正面のとか車のとこどう撮ったんだろう。
湖とか見たいところ大胆に省くくせにデカ長の親バカとか下らないのを長めにとっててなんともテンポ悪い。
殴られてすぐ気絶しちゃうマーロウのPOVなのは画期的だけど、話長すぎ。
namuge

namugeの感想・評価

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ほぼ全編主観映像の映画として名高いレイモンドチャンドラー原作のこの映画。やっぱり観ていて変な違和感あったし主観映像にしなきゃいけない理由もよくわかんなかったかな…ヒロインの表情がコロコロ変わっていくのをフィリップマーロウ目線で見られたのは良かったです
のん

のんの感想・評価

3.0

びっくりした。
1947年の作品で、全編一人称視点。
ストーリーは、チャンドラーの原作が元になっていて、観客は主人公フィリップ・マーロウの視点で事件を解決してゆく趣向。

マーロウの姿は、手や脚だけなどの一部分が映りこむショット(それもまだ遠近でカメラの焦点がブレてるような時代)と、鏡を通して全身を映す演出で少しだけ見られるだけ。

映画として面白いかといったら??だけど、これが後々のPOVブーム、ごく最近では完全一人称のアクション「ハードコア」に繋がってる(かどうかは知らないけど)とすると、素晴らしい開拓者精神だと感心しちゃう。
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