FREDDY

HEROのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

HERO(2007年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

2001年に放送されたTVドラマ『HERO』の劇場版シリーズ第1作である本作は、離婚調停真っ只中の同僚の芝山検事が起訴した、裏で政界を揺るがす贈収賄事件が絡む傷害致死事件の公判検事を任されることになった、6年ぶりに虹ヶ浦から東京地検・城西支部に異動となった検事・久利生公平が、刑事事件無罪獲得数日本一を誇るヤメ検の弁護士・蒲生一臣を相手取り、花岡の秘書・大藪正博のアリバイ工作によって捜査が難航する中、事件の真相を暴こうと奔走する姿を描いたものとなっているのだが、久利生公平をはじめとしたお馴染みのキャラクターらによるユニークで息のあった掛け合いや複雑な関係性は相も変わらず魅力的で面白く、それを映し出すアイデアや遊び心が感じられるカメラワーク、服部隆之が手がけた音楽もまた耳に強く残りますし、2007年の作品でありながら今観ても面白い。そして松たか子と松本幸四郎の親子共演や、イ・ビョンホン、森田一義などといった豪華ゲストも心惹かれるものがありますし、TVドラマの特別編との繋がりを深く持つ作品だけあり、2作品併せて楽しめる点も良い。東京地検・城西支部が扱う別件の捜査資料から糸口を見つけ、みんなが協力して証拠探しに奔走する展開も単純に胸アツで、花岡が法廷に現れてからの緊張感も良かったですね。何度も視聴している作品だが今回も最後まで楽しめました。
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