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The Road to Mother(英題)
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『The Road to Mother(英題)』に投稿された感想・評価

この映画の冒頭の部分でカザフスタンの歴史を下記のように説明している。(私が字幕を意訳したものだ。)15世紀の中頃、中央アジアに大草原の民族が成立した。そこで、Turkic Tribes トルコ系部族が20世紀ごろから力を持ってきた。そこの一部族、Kazakhカザフ民族は減少してした。なぜかというと、ソビエト体制の到来である。ソビエト連邦における農業集団化に加えて、抑圧、内戦や飢饉などで、50%のカザフ民族を失ってしまった。それに、forced Sedentary (という、カザフ文化を椅子に座る生活などに変えるのを押し付けたり)した。1.4ミリオン以上の人が戦争に参加させられた。その半分は戻ってこなかった。1930-1950年の間に、何千人もの人がPublic Enemy(Enemy of the People: 社会単位内の権力集団の政治的反対者や社会階級的反対者は弾圧された)
としてレッテルを貼られカザフスタンに送られた。(興味があるので後で調べてみる)これらの人々はカザフ民族に思いやり、温かさ、支援され迎えられたと。

1922年、12月に主人公である、イリア(Adil Akhmetov)
がカザフスタンで生まれた。夫婦、MukanとMariam(Altynai Nogherbek)の5番目の子供だが、イリアだけが生きている子供だと。
伝統的遊牧民であったカザフの集落がソビエト連邦の体制によって農業集団化を余儀なくされたのであるが、これに反対するギャングの金持ちYeralyは農業集団化で、すべての財産を失うことを恐れているようだ。マリアムの夫とは対立して、Mukanは別のものの手によって殺され、息子であるイリヤはYeralyの息子?Lukpan(Berik Aytzhanov)に攫われてしまう。そして、国境を終えて、1932年にイスタンブールまで、行き、そこで解放される。カザフに戻ろうとしている時、仲買人に騙されて、行き場を失ってしまい、ソ連警察に保護される。孤児院の学校にいかされたが、そこで、理解のある先生に会う。イリヤの描いた絵を見ながら、カザフスタン人かと聞かれ、自分の言語の本を読むようにと一冊本をくれる。孤児院を卒業してから、優秀でロシア語も話せるカアザフ人のイリヤは軍に採用される。ドイツとの戦争と、1943年にウクライナで先頭に立ち勝利をおさめ、ソ連軍で、上官になる。休暇をとって郷に帰る時、恩師の先生がソ連軍に捕まっているところを目撃し、先生を助けようとするが、かえって、軍に捕まり、1946年に投獄される。そして、1948年に労働収容所に送られるが、ここでも、仲間を助ける正義感が仇になって、悲惨な収容所生活を送る。

映画は、イリアの生活とマリアムと母親を亡くしたアウミットの生活を同時進行で描いている。2時間映画なのであらすじを書き始めたがここでやめる。どなたもこの映画のレビューを書いていないのが残念。
イリアのお母さんは1965年に病気が悪化する。親子のように過ごしているアウミットは仕事で、地方のカウンセルになったが、それをやめて、マリアムの希望でカザフスタンの郷に帰ってくる。そして、マリアムは息子が帰ってくるのを待ちながら生活をしている。木の下に座って、息子の帰りを待つ母親。毎日毎日木の下で待つ母親。息子はこの道をとってくるからと言って。アウミットもイリアに待っている。
マリウム『若さを無駄にしたね』とアウミットに。
アウミット『後悔しない』と。
二人の気持ちは通じて、イリアが。

2016年、イリヤとアウミットの、息子はカザフスタンの学校で、カザフスタンの両親が歩んだ家族の歴史を生徒に伝えた。このストーリーの語り部はイリヤとアウミットの息子だということが初めてここで分かった。監督は『世界中のお母さんに』と。母親の愛は海より深いね。