『書けないんじゃない、書かないんだ』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
大学時代に初めて執筆した小説が芥川賞を受賞し、和泉朱莉は一躍有名作家になった。 朱莉は学生時代から交際していた恋人との結婚を機に、地方にある夫の実家でその両親と同居することとなる。風光明媚な景色と綺麗な空気、そして美味しい水と食べ物。ゆったりとした時の流れ。朱莉は東京とは違うテンポの暮らしを期待していた。 しかし突然、10年以上家に寄りつかなかった夫の姉・吉村晴海が家に帰ってくる。晴海は“天才小説家”を称するも、小説を書きも読みもしない、さらにまったく働かずに、家で寝て食べるだけの生活をする。晴海は所謂ニートとなった。 そんな成り行きで朱莉と晴海、ふたりの“小説家”の同居生活がスタートする。そして、朱莉が当初期待していた「田舎暮らし」は崩壊していく。 朱莉ははじめ、「家族」となった晴海と仲良くしようとするが、晴海は朱莉に対して強烈な敵対心を向けてくる。そして朱莉もそんな晴海に対抗するようになり、ふたりのバトルはエスカレートしていく。 一方で朱莉は、デビュー作以来小説を書くことができない、スランプに陥っていた。もはや朱莉は小説の書き方さえわからなくなっているという有様。そんな朱莉はプレッシャーにさらされ、東京から地方に逃げてきたようなものだったのだ。そしてそれを晴海に見透かされてしまう。 スランプの最中にいる朱莉がとった打開策とは? 晴海は小説を書くのか? そして両者の行く末は?
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