ドキュメンタリーの撮影を装いながら、女優の帰省に同行したポルノ撮影隊が、実家で暮らす美しい姉を誑かしていく。行き当たりばったりのポルノ撮影を描いている、日活ロマンポルノ。ビデオマガジン製作。ロマンX「ザ・本番」シリーズ第6弾。

マトモな芝居ができない素人役者ばかりで構成されている低予算作品。ガチンコのドキュメンタリー要素が含有されているため、（製作者の意図はともかくとして）虚実が入り混じった不思議空間が作られている。

女優の帰省先は、たぶん神奈川県相模原市（間違っているかも知れない）。本物にしか見えない実家に行き、本物にしか見えない両親に取材して、近所の人たちまでもが顔を出す。現場では、ポルノであることを隠しているに違いない。

さすがに絡みのシーンは別場所の撮影で後付しているように見えるが、ポルノ製作の背徳的なエロスが作品全体から漂ってくる。