どうしようもないおっさん達のとりとめのない巻き込まれストーリー、なんだけどめちゃくちゃクセになる。
しかも、ただのおバカコメディじゃなくて節々に知的さとクールさが見える。
デュード達のそれぞれ話のポイントがずれずれで噛み合わないし、罪のない人や物もめちゃくちゃにされ、しまいには友人の遺灰まで…
特にドニーが口を挟めばキレて、ことあるごとにベトナム戦争の話を持ち出してくるウォルターが面白い。さっきまでヒートアップしてたくせにデュードが怒り始めたら急に冷静になるところが妙にリアルなおっさん感あってツボだった。
デュード達の生活は側から見れば荒んでいるのかもしれないけど、全然そういうふうに見えないしむしろ楽しそうに見える。そこがこのゆる〜い雰囲気を生み出してくれているのか、、、
デュードを巻き込んでくる組織やら周辺人物もみんな癖が強いけど、互いを潰すことなく共存している。
おすすめしてくれた先生曰く、ベトナム戦争下での正義を押し付けられてきた中で、適当にやってきた人の方が人生うまくいってて、真面目に生きてきた人達が結局こういうだらしない暮らしをしてて ということが背景にあるのでは（微妙に意味合い違うかもしれないけど…）
と、おっしゃっててすんごい腑に落ちたし、私がこれだけこの作品に惹かれるのはただ面白いからじゃなくてこういうことなんだろうなと思った。
真面目が損する世界だと常日頃感じてるから、根は真面目な彼らに惹きつけられるのかもしれない。
本当におすすめしてもらえてよかった…
超ドストライクな映画に出会えて感謝。
