こまちさんの映画レビュー・感想・評価

こまち

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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.1

クイズでイカサマをしたとして逮捕された主人公が、なぜクイズに答えることができたのかを語る中で、彼が歩んできた人生が見えてくる。

スラムに育ち激動の人生を送ってきたが、クイズの答えは闇雲に詰め込まれた
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.2

世界で初めて性別適合手術を受けたトランスジェンダーの方の物語。
モデルとして女装をしたことをきっかけに、自分の中にあった気持ちに形が与えられたことでリリーとして生きることを望む。

同性愛や性自認の問
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

4.5

宗教対立の歴史を語る平和の壁が町を隔てるベルファスト。複雑に絡み合う事情を抱えた地域にある学校だからこそ、勉学だけではなく哲学を通して生きていくための糧を与えているようだった。

授業での意見交換、さ
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.1

ファミリーのドンとなったマイケルの苦悩と、マイケルの父親でありゴッドファーザーと呼ばれたヴィトーが一大ファミリーを築くこととなった過程を重ね合わせつつ対比するように描かれる。

マイケルがすっかり威厳
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.3

絶妙に現実味あるキャラクター達で、その突きつけられる痛々しさもコミカルな部分もあって面白かった。原作小説も読みたくなる。

自分で自分を生き辛くしてる自覚はなんとなくあるけど、こういう性格なんだから仕
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

3.9

全体的に夜のネオンが輝く、閑散とした街が中心なのもあって都会的でアングラな印象を受けた。
登場人物たちも色気があって、すれ違い、駆け引き、行きずりの複雑な恋愛の感じが大人っぽい。

話したくないわけじ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

家族の中で唯一聴者である主人公は、父と兄の仕事である漁を手伝うなど家族の通訳として助け合ってきたが、合唱という自分の好きなことやりたいことと向き合うように。

兄は不器用ながらも、家族のために自分を犠
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.7

本当に記憶にございません状態になってしまった総理が、真面目に素直に総理という職と向き合って奮闘するコメディ。
和気藹々としていて、笑いどころがたくさんあって面白かった。

「民王」のドラマでもライバル
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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.8

音楽雑誌のジャーナリストとして、ブレイク間近のロックバンドのツアーに同行しながら、メンバー達の赤裸々な姿やグルーピーたちとの関係、主人公の成長が描かれる。

ロックは主人公にとって、厳格な母親の元で姉
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悲しみよこんにちは(1957年製作の映画)

3.9

17歳のセシルと、いつまでも浮気心が落ち着かない父親、そのお相手の女性たちと過ごすバカンス。

バカンスらしい開放的な別荘や海辺、夏の眩しい陽光が美しい。その中で複雑で生々しい人間模様が描かれていて面
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.8

不思議な魅力、魔力に包まれていて、もう一度観たくなる映像美に、男女の少し突飛で純愛なラブストーリーが描かれる。

恋人に振られ未練タラタラの刑事は自分の誕生日が期限のパイン缶を買いためて期限日に貪り食
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サイコ(1960年製作の映画)

3.9

白黒ならではの光と影の巧みな見せ方と、有名なBGMで恐怖心が掻き立てられる。

今となっては散見するラストではあるかもしれないけど、ヒッチコックならではの緊迫感を味わえる。
映像では女性が車を運転して
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

3.7

登場人物それぞれが私利私欲のために行動した結果、負の連鎖になっていくシニカルな話。

唯一ブラピだけが無邪気で能天気。
他の人物は、ずっと整形と男のことばかり考えていたり不倫していたり最低だけど、見つ
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ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

4.5

黒人地域でのティーネイジャーの日常を描きながら、そこには黒人同士での争い、銃と薬が身近にあり常に死と隣り合わせの状況、黒人警官による黒人への酷い扱い、黒人の21人に1人が殺されるという、その複雑な内実>>続きを読む

チェリーボーイズ(2018年製作の映画)

3.4

25を過ぎてもチェリーであることを屈辱的に思う男3人組。
柳俊太郎が出てるから見てみたけど、モデルの時とは違って見事にださいし、まず役者さんが総じて演技上手い。

正直可愛くてエロくて強い池田エライザ
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裸の銃を持つ男2 1/2(1991年製作の映画)

3.7

正直バッカだな〜!(褒め言葉)という感想しか出てこないけど、こういうコメディ映画って今では作れないからこそ貴重かもしれない…

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.0

チームを結成し絆を確かめ合うような序章という感じで、早く続編が見たくなる…

ごりごりのSFは得意ではないので、これはコメディ、アドベンチャー要素が強くて見やすく楽しめたし、80年代の曲やノリの良い音
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大統領の陰謀(1976年製作の映画)

4.0

タイプライターだったり、証拠のために電話での会話を必死にメモしたり、時代を感じながらもセットは臨場感があり、記者として奔走する2人の姿が描かれている。

侵入事件を紐解こうとするほど政府など権力の影が
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.4

女をモノにしようという話題のセミナー講師、クイズ少年、元クイズ少年の落ちこぼれ、真面目に生きたい警察官、クイズ番組の立役者、その妻、看護人、クイズ番組の司会者、その娘、それぞれどこかで繋がっている登場>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.3

円を求めて円都、イエンタウンにやってきた移民たちが、ひょんなこと(といっても後に大変な事態になる)から円を手に入れバンドとクラブの成功を試みる。

中国語を話す人もいれば、日本語混じりの中国語だったり
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ビッグ・ダディ(1999年製作の映画)

3.9

友人の息子だという突然現れた男の子を、アダム・サンドラー演じる主人公が父親となって子育てをする。

さすがアダム・サンドラーで、いくつになっても少年みたいな主人公が、ジュリアンに下品なことやいたずらば
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.3

20年の時を経て再会するが、かつては若さでぎりぎり誤魔化せていた荒んだ生活ももう誤魔化せず、やはりそれぞれに荒れた生活を送っている。
みんないいおじさんになってて、前作の青臭さ危うさに代わって、全体的
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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

3.7

時空崩壊の危機を音楽で救う!タイムリープで行ったり来たりして色んな偉人たちも巻き込んで、はちゃめちゃだけど面白い。

ビルとテッドが声合わせて叫んでるのはあまりにも年齢にそぐわないし子供すぎるけど、憎
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.6

ビートルズを知っているのは自分だけになってしまった世界。
鳴かず飛ばずのシンガーソングライターだった主人公は、世界に残さなければとビートルズの曲を奏で続け、いつしかエド・シーランに目をつけられ一躍有名
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.7

お互い思い合っているが故に思いを届けられない切なさ…

前作は、電車で出会い意気投合した2人が別れまでの短い時間の中で、言葉と愛を紡ぐときめきがあった。

今作は、そんな2人が9年ぶりに再会するも、お
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ロボコップ(1987年製作の映画)

3.5

ロボコップの視点の映像が斬新。
当時だともっと映像のつくりやテーマに新鮮味があったのかも。

予想以上にグロい描写が多く、バイオレンスシーンへのこだわりは感じた。

ロボットって結局人間の都合いいよう
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花とアリス(2004年製作の映画)

4.5

友達との他愛ないノリ、嘘から始まった、先輩と花とアリスの不思議な関係。
あどけなさが残る思春期の初々しさが瑞々しく描かれている。

花の嘘が強烈だなと最初思ったけど、中高生の時の突拍子もない言動を後か
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.9

禁薬しようと心に決めるも、中々抜け出せない若者達。
薬物の恐ろしさも実感できるけど、それがどうこうよりもむしろ生き方というものを今一度主人公と共に見つけ出すような映画だった。

薬物に溺れる若者映画か
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

4.1

大好きなミカエル・アース監督最新作!

離婚して悲しみに暮れる母親が、仕事に就いて様々な人と出会いながら、成長していく子供たちと共に再スタートする物語。

相変わらず登場人物たちとの程よい距離感と優し
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四月物語(1998年製作の映画)

4.5

新鮮な気持ちと不安な気持ちと、色んな感情が入り混じる春が詰め込まれている。

自転車というモチーフが大好きだから、自転車で駆け巡るシーンがたくさん登場してそれだけでワクワクした。
何気ない日常のワンシ
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undo(1994年製作の映画)

4.0

劇場初公開作品ながら研ぎ澄まされまくってる。
どこか繋がっているようなもつれているような、空虚な夫婦関係。

自宅で仕事をしていて、物静かで少しそっけない夫(きっと彼なりには愛情表現をしているつもり、
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.1

仕事に必死だった父親、家事につきっきりで虚しかった母親。子供にとっては、2人とも大事な父と母。
どちらが悪いとも良いとも言えない、夫婦や親子の在り方を突きつけられる。やっぱりちゃんと話し合うことが大事
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バラ色の選択(1993年製作の映画)

3.5

自分の愛する人は、自分の夢に関わる人物と不倫関係にある、という苦しい状態。

もどかしいけど、サクッと見れて心温まる。
パーティー会場で、色んな人に嘘をついていたら関係のない夫婦たちがこじれかけてて面
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ザ・エージェント(1996年製作の映画)

3.5

エージェントの仕事を通して、仕事だけではなく友情も恋愛でも成長していく姿や、クライアントと共に支え合い、高め合える関係が良かった。

唯一のクライアントとなったロッドがすごい情熱のある人物で、ずっと主
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.7

思春期ならではの鬱屈した感情、誰もが持つ心の深層で蠢く衝動を不純物としてではなく、純粋に表現しているように感じた。

現実にはあり得ないような過剰過激と思える演出もあるけど、それは現実離れしてるという
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.4

あっという間の高校生活を思い返した時のようないいテンポ感。
都会に憧れ、自分の住む田舎街も家族も全部嫌だーと反発する主人公。でも突拍子のないものではなく、思春期らしいプチ反発。

レディ・バードと自称
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