TB12

危険な情事のTB12のネタバレレビュー・内容・結末

危険な情事(1987年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

作品自体も面白かったけど裏話を調べてるのも結構面白かった。

当初はもっとアレックス(グレン・クローズ)に同情的な脚本だったけど興行を考えて主人公(マイケル・ダグラス)に感情移入してもらう為に段々とアレックスをイカれたサイコ女設定にしてしまったとか試写で当初作られてたエンディングの評判が良くなかったから撮り直した(当初アレックスは自殺するはずだった)とか。

その書き直されたエンディングが好きじゃなかったグレン・クローズは(アレックスがあまりにサイコすぎるし同情出来なくなるから)再撮影もずっと拒んでいたとの事(結局エージェントからの説得によって不本意ながらも作品をお蔵入りさせない為に参加したそうだが)

オリジナルのエンディングはYouTubeで見れたけど個人的にはオリジナルの方が良いと感じたな。
よりダークでカタルシスもある。

まあ興行収入を稼ぐならこの撮り直し版のオチの方が良いのかもしれんけど。
一応悪役アレックスを殺してスカッと終わる訳だし。

当時でさえ男性主人公に同情的になるよう仕向けられた脚本には批判が結構あったそうだけどまあそれも少し分かる。

映画としてはどんどん引き込まれて面白かったしなによりグレン・クローズの演技が凄まじくてそれだけでも見る価値はある。
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